国立大学法人 岡山大学

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デジタル田園健康特区でどのように地域医療が変わるのか~那須学長と牧講師が内閣府主催「スーパーシティ・デジタル田園健康特区フォーラム」に登壇~

2023年12月27日

 11月8日、内閣府主催の「スーパーシティ・デジタル田園健康特区フォーラム Local to Localでつながる地方創生in茅野2023」が茅野市民館(長野県茅野市)とオンラインのハイブリッド形式で開催され、本学から吉備中央町総括アーキテクトである那須保友学長と同町補佐アーキテクトである牧尉太岡山大学病院産科・婦人科講師が登壇しました。
 2022年4月、わが国で初めて、茨城県つくば市及び大阪府・市が「スーパーシティ型国家戦略特区」に、石川県加賀市と長野県茅野市、そして本学が参画している岡山県吉備中央町が「デジタル田園健康特区」に指定されました。デジタル田園健康特区は、デジタル技術と規制改革で地域の医療変革を促進し、「デジタル田園都市国家構想」を先導することが期待されています。本フォーラムは、デジタル技術と規制改革でどのように地域医療が変わっていくのか、それを実現するため、課題をどのように乗り越えていくのか、自治体の首長や有識者、企業等が一堂に会し、最新の動向や思い描く未来を語る場として、昨年に引き続き開催されました。
 フォーラムは、自見はなこ内閣府特命担当大臣の開催あいさつからはじまり、茅野市の住民の皆さんによる演劇、3自治体の首長と自治体の取り組みを専門的な立場から支える有識者「アーキテクト」等による座談会、3自治体で新たなサービスの実装に取り組む企業等のプレゼンテーションが行われました。
 座談会に登壇した那須学長と牧講師は、それぞれ吉備中央町で行っている取り組みについて説明。那須学長は、「Well-being向上をテーマにデジタルの力を利用して産学官民が協働、更に特定の部分以外は石川県加賀市、長野県茅野市やスーパーシティ型国家戦略特区と連携して横展開することで、吉備中央町において『誰一人取り残されないエンゲージメント・コミュニティ』を創生し、さらには『全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会』を作り出したい。デジタル田園健康特区を地方が変わる好機としたい」と述べました。牧講師は、「来年度に向けて作成しているポータルアプリにより、通常時から緊急事態まで当たり前のように便利となる仕組みを作りたい。そのためにアプリというデジタルツールだけでなく、それを使えるようにする支援体制、規制改革の3点の同時に進めていく必要があり、自分の使命として進めてきたい」と意気込みを述べました。
 吉備中央町では、既に規制緩和提案「妊婦健診を踏まえた予防的介入検査の実現と産後ケアの充実」を達成しています。本学は、引き続き地域医療改革のために吉備中央町と協力して取り組みを進めるほか、スーパーシティ国家戦略特区・デジタル田園健康特区を支える大学による共生型連合体の構築を推進しています。先日、本学が文部科学省・日本学術振興会(JSPS)の採択を受けた「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」における取り組みにおいてもデジタル田園健康特区を生かした社会変革を進める予定です。地域の中核・特色ある研究大学:岡山大学としての幅広い学問領域の特色を生かし、“オール岡大”として、自治体・協働企業・大学との強固な連携から「知」と「技」の結集し、「心の豊かな暮らし」(Well-being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現していきます。どうぞ岡山大学とステークホルダーの挑戦にご期待ください。


<参考:昨年度のフォーラム>
デジタル田園健康特区においてアカデミアが果たす役割とは ~那須理事が内閣府主催「スーパーシティ・スマートシティフォーラム」で講演~


<参考>
内閣府国家戦略特区公式ホームページ(スーパーシティ・デジタル田園健康特区)
岡山県吉備中央町が「国家戦略特別区域(デジタル田園健康特区)」に指定されました~国立大学法人岡山大学が参画~
岡山大学広報誌「いちょう並木」第100号特集「デジタル田園健康特区 吉備中央町が指定 岡山大学が参画」
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化本部 統括事務局
TEL:086-251-7115
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
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