本学は1月19日、岡山大学と国連貿易開発会議(UNCTAD)による「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース:Young Female Scientist Programme in Japan」の研究成果発表会を開催し、今年度同コースに参加した3人(南アフリカ2人、フィリピン1人)が、オンラインで本学での研究活動の成果についてプレゼンテーションを行いました。
本学とUNCTADは、2020年1月9日に、SDGs(持続可能な開発目標)達成のための科学技術イノベーション(STI for SDGs)の人材育成に向けて、大学としては世界初となる包括連携協定を締結。本協定に基づき実施する同コースは、アフリカ・ASEAN地域のCSTD(※)加盟国の各国政府代表部から推薦を受け、厳正な審査を通過した若手女性研究者が2週間から1カ月の期間、本学の受入教員の指導のもとで研究活動を行うもので、これまでに第1期、第2期あわせて20人の研究者が参加しており、今年度は第3期目の受入れとなります。
今回で3回目となる成果発表会には、UNCTADからは、テクノロジー・ロジスティクス局長のシャミカ・シリマン氏、イノベーション・知識開発部門長のアンヘル・ゴンサレス・サンス氏らがオンラインで出席、本学からは、那須保友学長、菅誠治理事(教学担当)・上席副学長、横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)、鈴木孝義副学長(国際・同窓会担当)らが出席し、発表を行った若手女性研究者らを激励しました。
また今回は、過去の修了者からも、本コースへの参加をきっかけに本学の受入教員と共著を行った事例、国連機関へキャリアチェンジした事例等についてプレゼンテーションが行われ、本コースが研究者間の連携や若手女性研究者のキャリア形成に繋がっている好例として紹介されました。会の最後には、UNCTAD長期プログラム「途上国からの若手研究者のための博士課程学位プログラム」により本学の博士後期課程に在籍中の学生3人も、研究の進捗状況を報告しました。
本学はSTI for SDGsを実施運営する国連の中枢機関のUNCTADとの連携を更に強化し、STI for SDGsの人材育成の取り組みを岡山から世界へ推進し、国内外に発信していきます。
※CSTD(Commission on Science and Technology for Development:開発のための科学技術委員会)
○国連貿易開発会議(UNCTAD)
1964年に設立。ジュネーブに所在する、貿易と開発、金融、投資、技術、持続可能な開発の関連問題に総合的に対応する国連の中心的な機関です。途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化し、グローバリゼーションから生じる問題に直面する途上国を支援し、対等な立場で世界経済へ統合することを目的としています。
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○第1期:岡山大学とUNCTADによる「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」のオンライン研究成果発表会を開催
○第2期:国連貿易開発会議(UNCTAD)テクノロジー・ロジスティクス局長が来学
【本件問い合わせ先】
国際部国際企画課
TEL:086-251-7036
岡山大学とUNCTADによる「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」の研究成果発表会を開催
2024年01月29日