4月23日、イイノホール＆カンファレンスセンター（東京都千代田区）で行われた「国土強靭化レジリエンスアワード2024」にて、本学学術研究院教育学域の岡崎善弘准教授が岡山市消防局、株式会社白獅子と共同で開発した「～心理学×VRで火災による死者をゼロへ～」プロジェクトが優秀賞を受賞しました。このプロジェクトは、火災時の適切な判断と行動を促すVRシステムを通じて、火災による死傷者を削減することを目指しています。また、本プロジェクトは「防災・減災サステナブル大賞2024」でも奨励賞を受賞しており、社会への貢献が高く評価されました。
　本取り組みは、岡崎准教授が専門とする心理学の知見を活用しており、VR空間内の体験者の行動履歴を取得する技術を用いて、現実の火災状況を模倣したトレーニングを提供することを最終目的としています。このシステムは、台所で発生する火災を想定したシナリオに基づいており、物理演算シミュレーターを使用して再現された状況は、参加者にリアルな体験を提供するとともに、災害時の正確な対応を学ぶ場として機能します。
　授賞式には岸田文雄首相や松村祥史国土強靭化担当大臣をはじめ、多くの政府関係者が参列し、岡崎准教授の研究とその社会への貢献を高く評価しました。また、この研究は市民からも高い評価を受けており、その教育的価値とリアリズムが特に注目されています。
　岡崎准教授は、「新しい技術と心理学を組み合わせた社会貢献に引き続き取り組みたい」と今後に向けた意気込みを話しました。災害や医療分野の技術発展を目指す岡崎准教授と研究チームの取り組みにご期待ください。

・国土強靭化レジリエンスアワード2024表彰式（首相官邸HP）

・防災・減災サステナブル大賞2024

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