本学が参加する岡山半導体研究推進委員会は、8月から9月にかけて、9日間で半導体に関連する講座を開講しました。
本講座は、学生のみならず地域の方々に半導体への理解を深めていただくとともに、半導体を題材に、市民的教養に裏付けられた判断力、リーダーシップ、チーム力、責任・気概など、社会・企業の現場が直面する問題を解決するために必要な基礎力である「実践知」を身につけていただくことを目的とし開講したもので、本学学生のほか、地域の方など延べ100人以上が参加しました。
今年度は、昨年度に実施した大学院生および一般向けの公開講座「先端半導体テクノロジー講座」に加え、理系の学部生向けおよび一般向けの公開講座「先端半導体テクノロジー入門編」、そして、教養教育科目として「アタリマエの科学」を開講しました。
講師には、本学の教員10人に加え、広島大学の青砥なほみ特命教授、岡山県立大学の伊藤信之教授、岡山理科大学の笠展幸教授など、県内外大学の研究者が登壇。さらに、タツモ株式会社の竹内孝之氏、マイクロンメモリジャパン株式会社の永島靖氏、清水美咲氏、ルネサスエレクトロニクス株式会社の住近勇輝氏、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズの田中孝佳氏、株式会社日立ハイテクの堀田尚二氏、シャープ福山レーザー株式会社の大沼宏彰氏、平野恭章氏、フェニテックセミコンダクター株式会社の高多優輔氏、金子美貴氏、エスタカヤ電子工業株式会社の戸田武志氏、砂田潤一氏、株式会社アドバンテストの加藤英志氏など、企業の開発者も講師となり、産学の専門家がそれぞれの知見に基づき、半導体産業の現場に即した講義を行いました。
「アタリマエの科学」では、マイクロンメモリジャパン株式会社とシャープ福山レーザー株式会社の協力により、スマートフォンの分解実験や工場見学も実施。参加者からは、「高校ではできない、これぞ大学!という自由度の高い授業だった」「座って話を聞いて終わらない内容で最高に楽しかった」「自身の学びと半導体業界の近さを実感でき、有意義だった」などの感想が寄せられました。
岡山半導体研究推進委員会は今後も、中国地域半導体関連産業振興協議会と連携し、岡山地域を中心に、半導体をテーマとした研究および人材育成活動を推進していきます。
■岡山半導体研究教育推進委員会
岡山大学の研究者に加え、岡山県立大学、岡山理科大学、経済産業省など、半導体に関連する大学や官庁、岡山県内外の半導体関連企業が参加しています。
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〇研究・イノベーション共創機構は、本学学生・教職員と企業・地域のみなさまとの交流を推進しています。ご関心をお持ちの方は、以下お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究・イノベーション共創機構
E-mail:kikou◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
企業と大学の最前線から学ぶ「半導体テクノロジー」講座を開講
2024年10月04日