国立大学法人 岡山大学

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総合技術部が「津高牧場体験〜牛について学ぼう〜」を開催―岡大農場を満喫しながら和牛の科学体験学習―

2024年10月28日

 本学技術統括管理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は、10月20日に小学4年生〜中学生を対象とした「津高牧場体験〜牛について学ぼう〜」を本学津高牧場(岡山市北区日応寺)で開催し、県内外から親子8組16人が参加しました。
 当日は、同部の機器分析・動植物資源技術課(農)青山哲也技術主任が講師を務め、本学学術研究院環境生命自然科学学域(農)の畑生俊光教授の協力のもと実施されました。
 冒頭、同部の田村義彦部長から参加の御礼とともに「今回の体験で、小さなことでも科学に興味を持ってほしいです」とあいさつがありました。続いて、青山技術主任による牛についての講義があり、和牛の種類や津高牧場での和牛育成について説明を受けました。その後、参加者らは放牧地へ向かい、背丈ほど伸びた飼料畑の様子を観察しました。
 当日は天候にも恵まれ、広い放牧地の周りを歩き、青山技術主任の呼びかけに応じて牛が走ってくる様子を観察しました。途中、脱走した牛を放牧地に戻す様子も間近で観察することもできました。また、道のそばに実っているアケビや落ちているドングリなど、秋を感じる風景も楽しみました。
 小休憩の後、牛舎へと向かい、子牛の鼻紋採取体験を実施しました。最初は大勢の人に囲まれ落ち着きのない子牛の様子に、参加者が近づくのを躊躇する場面も見られましたが、子牛も徐々におとなしくなり、全員無事に2頭の子牛の鼻紋を採取し比較することができ、鼻紋がそれぞれ固有のものであることを学びました。また、血統の重要性や子牛の命名の仕方についても話を聞くなど、貴重な牧場での体験となりました。
 講師を務めた青山技術主任は「この体験を通して牛や畜産、大学の農場について興味を持ってもらい、未来の農業者や研究者になるきっかけになれば」とコメントしました。また総合技術部本部長を務める佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAは、「遠い県外からも参加いただき、誠にありがとうございました。本学には農学部はありますが、獣医学部はないため『岡山大学に牧場?牛を飼っている?』と思われる方もおられるかもしれませんが、岡山空港近くの31.2ヘクタールの土地に約70頭の牛を飼育しています。これまで教育研究活動が中心でしたが、総合技術部が創部され、津高牧場に配置されている技術職員の活動にスポットを当てるとともに地域共創活動の活性化のひとつとして、今回の開催となりました。今後もさまざまな場面で活躍している技術職員を通して、本学の魅力を社会に発信し続けていきます。どうぞご期待ください」と、今後の活動も含めてコメントしました。
 総合技術部の地域貢献・科学啓発活動は、学内だけに限らず、学外のイベントでの共催などさまざまな場面で開催しています。特に次世代を担う子どもたちが楽しく科学に触れられるテーマを取り上げた体験教室を精力的に実施します。今後も地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と総合技術部の技術職員らの活動にご期待ください。


【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 出前実験ワーキンググループ
E-mail : tech-demae◎okayama-u.ac.jp
  ※◎を@に置き換えてください。
総合技術部HP

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