国立大学法人 岡山大学

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上海大学の王副学長らが那須学長を表敬訪問

2024年11月14日

 10月16日、上海大学の王从春(Wang Chongchun)副学長らが本学津島キャンパスを訪れ、那須保友学長を表敬訪問しました。
 今回の訪問は、本学との連携協定に関する点とともに、毎年開催されている「日中医学交流フォーラム」に関する事前の意見交換等を目的として行われたものです。
 会談では、佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAや本学中性子医療研究センターの黄鵬研究准教授らも参加し、大学間協定を基にした人文社会科学系の人材育成を含めた教育交流の推進案について、今後検討することが決まりました。さらに医学交流の範囲についても、拡大の可能性について意見交換が行われました。
 また、会談の中で那須学長は、「先月、一般社団法人国立大学協会の代表として中国で開催された『2024 International Forum on Higher Education』に参加し、わが国の国立大学法人の活動等について紹介しました。その後の意見交換では、人材育成のみならず研究開発などの強化推進など、さまざまな点で活発な議論が行われました。わが国、中国ともに抱える課題が共通する部分もあり、また大学への期待、求められている点も似たような感覚があるように感じています。今後もそれぞれの強み等を生かして新しい価値や人材育成を推進していければと思います」とコメント。王副学長は、これまでの本学との交流に関して感謝を述べ、上海大学に新設した医学院(医学部)の現状や人文社会科学系の研究拠点の運用のあり方などについて紹介しました。
 会談後には、上海大学の訪問団一行は、津島キャンパスを視察。共育共創コモンズ(OUX)などを見学しました。
 本学と上海大学は、2023年5月に大学間協定を締結。アカデミアにおける国際化やオープン化に伴う健全性や公平性、さらには安全保障上の観点などを含めた研究インテグリティを徹底して、さまざまな交流を行ってきました。今後も研究インテグリティのもと、両大学の強みを生かした研究力・イノベーション創出強化や学術を支える人材育成などを進めていく予定です。どうぞ今後も地域中核・特色ある研究大学である岡山大学の取り組みにご期待ください。


上海大学(Shanghai University)
 中華人民共和国上海市にある国立大学(中国政府教育部と上海市政府共同運営)で、211工程(国家重点大学)のひとつです。同大学は1922年に設置され、その後、統廃合や閉校などを経て1994年に上海工業大学、上海科学技術高校専科学校などと合併し、現在の上海大学が形成されました。上海市内に3つの広大なキャンパスを持ち、学部は文学、哲学、経済学、法学、理化学、工学、芸術学など30学部、86専攻にも及びます。 
 現在、約3,100人の教員・博士号取得研究者らとともに学部生20,500人、大学院生16,500人、社会人学生16,000人が在籍。留学生はこれまでに115カ国から15,000人余りが修了し、現在も約3,000人が在籍しています。英国の世界大学評価機関Quacquarelli Symondsによる「世界の若い大学ランキング」では中国本土で1位になるなど、近年、教育研究において成長が著しい総合大学です。初代学長は、「中国の力学の父」と呼ばれ、固体力学と理性力学に対して大きな影響を与えた科学者である銭偉長(Wei-zang Chien:1913~2010)が務めました。


【本件問い合わせ先】
岡山大学中性子医療研究センター(NTRC)研究准教授 黄 鵬
TEL:086-235-7785

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