国立大学法人 岡山大学

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微生物インダストリー講座主催シンポジウム「固体培養技術の社会実装チャレンジ~麴の有用性と未来像~」の開催と動画・レポートのアップロードのお知らせ

2024年12月12日

 本学大学院環境生命自然科学研究科微生物インダストリー講座は株式会社フジワラテクノアート(岡山県)との共催で11月1日、第3回シンポジウム「固体培養技術の社会実装チャレンジ~麴の有用性と未来像~」を開催しました。
 昨年に引き続き、今年のシンポジウムも動画を微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルで公開しました。また、シンポジウムのレポートは株式会社フジワラテクノアートのホームページで公開しています。ぜひ視聴、一読いただき、感想やご意見を、微生物インダストリー講座HPお問合せよりお寄せください。微生物インダストリー講座の今後の活動の参考にさせていただきます。
 当日は企業の方、一般の方、自治体関係者、大学生、他大学教員、本学関連教員など約500人(対面:約220人、オンライン:約280人)が参加。3回目となった今回は、これまでの講演と総合討論に加え、学生プレゼンテーションを実施しました。
 シンポジウムは、本学の那須保友学長と株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈代表取締役副社長のあいさつで開会。本学微生物インダストリー講座の神崎浩教授が寄付講座とシンポジウムの概要について説明しました。次に大阪大学大学院工学研究科生物工学専攻麹菌育種工学寄附講座の楠本憲一教授が「麴菌の多様性が生み出す新たな醸造の世界と食文化」と題して講演。続いて株式会社ぐるなび(東京都)イノベーション事業部新規事業推進室の澤田和典氏が「日本の食文化を守り育てるために、麴発酵ができること」と題して、株式会社フジワラテクノアートプロセス開発部の妹尾佐都子課長が「畜産飼料への応用を目指した複数のバイオマス分解酵素を高生産するセルフクローニング麴菌株の造成」と題して講演を行いました。講演の最後には日本最大のフードテックイベント「Smart Kitchen Summit (SKS) Japan」の立役者であるFood Tech Studio – Bites! Chairman(東京都)の外村仁氏がサプライズゲストとして登壇し、「発酵技術企業が打ち出す微生物インダストリーを共創で」と題して講演を行いました。
 講演終了後には、楠本教授、澤田氏に加え、株式会社樋口松之助商店(大阪府)の山下秀行取締役研究室長、株式会社フジワラテクノアートの狩山昌弘専務取締役をパネラーとして迎え、神崎教授をコーディネーターとして、シンポジウムのテーマである「固体培養技術の社会実装チャレンジ~麴の有用性と未来像~」について、社会実装に注目を浴びている麴(固体培養)の有用性を生かしたもの作りの可能性と期待について活気ある総合討論を行いました。
 総合討論終了後、本学大学院環境生命自然科学研究科の廣部宗副研究科長のあいさつで閉会しました。
 微生物インダストリー講座では、固体培養に対する期待が非常に大きいことを改めて認識するとともに、この技術をフードテックの一つとしてとらえ、さまざまな未利用植物資源のアップサイクルに活用して、社会実装できる可能性を共通確認しました。今後、産官学連携による固体培養を生かしたものづくりをさらに推進していきます。


【本件問い合わせ先】
学術研究院環境生命自然科学学域(農)
大学院環境生命自然科学研究科 微生物インダストリー寄付講座
教授 神崎 浩
 TEL:086-251-8297
 Email:hkanzaki◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。
助教 原 唯史 
 TEL:086-251-8295
 Email:t-hara◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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