国立大学法人 岡山大学

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OU-SPRING 2024 Winter Research Symposiumを開催

2024年12月24日

 本学は12月11日、「OU-SPRING 2024 Winter Research Symposium」を本学津島キャンパスの創立五十周年記念館で行いました。
 本シンポジウムは、本学が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に採択を受けて実施している岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)の認定者に対して、トランスファラブルスキルや異分野融合研究能力の強化促進、人材交流等を目的として実施しているものです。OU-SPRING認定者らが各自の研究を他の専門分野などの人たちにわかりやすく紹介したポスターを作成し、掲示する「ポスターセッション形式」で開催し、OU-SPRING認定者79人のほかに、本学若手研究者アカデミー会員の教員や博士前期課程学生ら約50人が参加しました。
 会の冒頭、本学の那須保友学長から「この事業では、みなさん同士の交流、みなさんと教職員との交流の促進を柱の一つとしており、face to faceでのコミュニケーションは非常に重要です。研究だけに没頭するのではなく、このような多くの人が集まる機会を活用して交流したり、OU-SPRING採択者および修了者により構成する同窓会「OU-BRIDGE」の運営を通して主体的に動いたりすることは、すべてみなさんのこれからの研究活動や社会に出てからのマネジメントに役に立ちます。この機会を活用して、今日も実りある一日にしてください」と開会のあいさつが行われました。
 その後、OU-SPRING認定者らは、3グループに分かれ、自らの研究についてポスタープレゼンテーションを行い、他の認定者や来場した学生、教職員らと活発な議論を交わしました。
 またシンポジウムでは、OU-SPRING認定者らが、特にユニークだと思った発表や工夫されている発表に対する投票も実施。投票の結果、大学院保健学研究科の辻秀真さんの「食用コオロギの腸内細菌によるサルモネラ菌定着抑制の解析」の発表が最優秀発表賞に、大学院環境生命自然科学研究科の香川龍恭さんの「白色光照射下における銀フラクタル樹状構造の自己成長」、大学院環境生命自然科学研究科のBAO JIYUANさんの「Evaluation of enzymatic activities of glycosyltransferases in Arabidopsis thaliana for N-hydroxypipecolic acid and salicylic acid using an in vitro assay system」、大学院環境生命自然科学研究科の岡大晴さんの「アジア・アフリカ栽培イネ雑種4倍体集団の農業形質に関する遺伝解析」の発表が、優秀発表賞に選ばれました。
 閉会では、本事業の事業統括を務める菅誠治教学担当理事・上席副学長が「今回のシンポジウムでは、夏のシンポジウムでポスター発表を行った方と発表を聞いた方を交代して実施していただきました。それぞれ前回とは異なる気付きがあったのではないでしょうか。冒頭の学長からのあいさつにもあったように、自身の研究を専門外の方に説明できる力を身につけ、自身の専門外のことに関心を持つことが重要です。このシンポジウム等の取り組みをきっかけとして、今後も多種多様な方と積極的に交流を広げてください」と、閉会のあいさつを述べました。
 シンポジウム後には、同キャンパスで交流会も開催。冒頭、OU-SPRING事業の事業統括補佐を務める佐藤法仁副理事・副学長・上級URAからあいさつとともに、今後の活動への期待を込めたコメントがありました。菅教学担当理事・上席副学長からも長時間のシンポジウム参加への労をねぎらう言葉とともに最優秀発表賞と優秀発表賞の4人に対して表彰授与が行われました。
 その後、参加者は菅理事や教職員らとともに、大学院生活や将来の進路などさまざまな話題を活発に交わしました。最後は、本事業統括支援である本学研究・イノベーション共創機構の大塚愛二特任教授からあいさつがあり、より良い研究者活動を祈念して交流会を終了しました。
 本学は「岡山大学研究ポリシー」において、大学院生を「学生」ではなく「研究者」として取り扱っており、今回のシンポジウムも一人の研究者としての矜持を持ち、アカデミアや産業界などさまざまな場で活躍できるために自らの能力を伸ばすこと、人的ネットワークを拡大することなどを重点においています。
 また、「OU-BRIDGE」の活動により、OUコミュニティとして多面的な交流を促進しています。1月16日には、現在のOU-SPRING生および内定者を対象に座談会・交流会を予定しており、キャリアに関するトピックを中心に話し合い、研究科や学年の枠を超えて共有する機会を設けています。これはOU-BRIDGEを運営するOU-SPRING生が主体的に企画するものです。
 引き続き、研究ファーストを掲げる地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の“研究者”らの活躍にどうぞご期待ください。


○岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)について
 本学では、2021年2月に文部科学省補助事業「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」に採択され、「岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ)」を創設。さらには2022年9月に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に採択されたことを受けて「OUフェローシップ(タイプB)」を新規創設しました(既存のOUフェローシップは、「OUフェローシップ(タイプA)」として実施)。
 そして2024年度からは2つの事業が統合し、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の採択を受けて、名称を「岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)」として運用しています。
 2024年度分の認定者については、昨年9月に募集し、書面審査および面接審査の結果、応募者延べ86人の中から49人を選定しました。
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/kenkyusha/ou-fellowship/


【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課
E-mail:ou-fellowship◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
岡山大学研究・イノベーション共創機構HP

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