国立大学法人 岡山大学

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地域での連携を通した研究力強化・課題解決などの可能性について考える「研究基盤・研究力向上に関する意見交換会」を3大学・1高専で開催

2025年01月31日

 本学は12月27日に、大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)で、大阪大学、大阪公立大学、奈良工業高等専門学校と「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に関する取り組みや、各機関における機器共用事業の取り組み、研究活動の基盤物資である液体ヘリウムリサイクル事業やそれらに関連する産学官連携等の取り組みについての意見交換会を実施しました。
 大阪大学、大阪公立大学、奈良工業高等専門学校の間では「阪奈機器共用ネットワーク」が構築されており、機器利用の共用化や、液体ヘリウムのリサイクル事業を学内に閉じることなく大阪・奈良地域の特徴を生かした連携を行っています。本学は、中四国・播磨地域における液体ヘリウムリサイクルを構想している中で大阪大学と供給側の連携を組んでおり、さらなる地域連携を目指して意見交換会に参加しました。
 意見交換会では大阪大学、大阪公立大学、奈良工業高等専門学校、本学が順番に研究基盤や地域連携について発表しました。本学からは、研究・イノベーション共創機構機器共用推進本部の畑中耕治本部長が、「研究基盤」は研究設備・機器だけではなく、これらの運用の要である人材も「研究基盤」であり、人材育成・チーム共用をポリシーとして掲げていることを発表しました。研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課の河本雅紀課長は、本学のJ-PEAKS事業の取り組みである「人材の高度化」や、「イノベーション創出の地と技のメッカとなる研究基盤整備」について発表しました。さらに、総合技術部の田村義彦部長、堀格郎課長は、総合技術部発足の話を中心に、高い専門技術と知識を有する技術職員の組織化について話しました。
 中四国・播磨地域の国立大学・私立大学・高専・研究機関を中心とした液体ヘリウムリサイクル構想についても、すでに大阪大学・奈良工業高等専門学校の間で進められている液体ヘリウムリサイクル事業を参考に意見を交換しました。液体窒素よりも沸点が低く、重要な寒剤である液体ヘリウムのリサイクル構造を学内だけに留めず、地域と連携して研究力の向上を図り、液体ヘリウムがより使いやすく手に入りやすい環境を整備することで、研究の維持だけではなく、さらなる研究・開発の発展につなげ、ひいては国全体の研究力向上・イノベーション創出等につなげるため、同構想の実現に向けてまい進していきます。
 また、意見交換会の後には大阪大学の機器利用予約システムについても意見交換しました。
 本意見交換で得られた情報をもとに、本学では、さらなる研究基盤・研究力向上を目指します。特に本学は、2023年12月22日に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、「イノベーション創出の知と技のメッカ」となるべく、研究力強化のハブとなる取り組みを推進しています。地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させるJ-PEAKS採択大学である本学の挑戦に、どうぞご期待ください。

<参考>
コアファシリティポータル(CFPOU)
 本学では、機器利用の際にはコアファシリティポータル(CFPOU)で利用予約を受け付けています。CFPOUでは、機器利用可能な装置を閲覧・問い合わせできるだけではなく、エルゼビア社のPureと連携することにより、装置ごとの論文出版状況を確認することができ、研究成果を拡げることが可能です。今後もCFPOUのさらなる利便性向上を追求し、ユーザー目線で構築していきます。


【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部
TEL:086-251-8705
E-mail:corefacility◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。
機器共用推進本部HP

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