国立大学法人 岡山大学

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次なる研究拠点形成にむけ、岡山大学「核酸研究拠点の形成をめざしたワークショップ」を開催

2025年03月28日

 本学では、核酸研究の発展と学内外の連携強化を目的とした「核酸研究拠点形成ワークショップ」を、3月4日に鹿田講堂にて開催しました。同ワークショップは、2024年度岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構研究拠点形成支援事業の支援のもと、本学における核酸研究を担う各研究者の技術を融合して将来の共同研究の発展を促進するとともに、学内の核酸研究拠点の形成を目指す取り組みの一環として実施しました。
 ワークショップでは、学術研究院医歯薬学域、岡山大学病院、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域など、異なる専門分野の研究者が集い、「核酸医薬」をキーワードに最新の研究成果や今後の研究連携の可能性について活発な議論を交わしました。また、本学の研究・イノベーション共創機構宇根山絵美学術研究推進本部長・上級URAが「先鋭研究群・次世代研究群の認定に向けた研究拠点形成のための具体的な条件」についての紹介を行い、研究拠点形成に向けた本学の施策や支援制度の理解を深める機会となりました。
 研究紹介及びディスカッションでは、各分野に所属する研究者が下記の題目で研究紹介を行い、活発に意見を交わしました。
 • 大塚 基之 教授(岡山大学 学術研究院医歯薬学域医学系 消化器肝臓内科学)
 「RNA編集による遺伝子発現スイッチON-OFFシステムの応用」
 • 谷口 陽祐 教授(岡山大学 学術研究院医歯薬学域 薬学系・核酸創薬化学)
 「遺伝子標的核酸医薬の開発とRNAピンポイント化学修飾」
 • 大槻 高史 教授(岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域)
 「光化学的内在化によるRNAやペプチド/タンパク質の細胞質内送達」
 • 重安 邦俊 講師(岡山大学病院 消化管外科)
 「RNA編集による遺伝性大腸癌診療のパラダイムシフト」
 • 本田 知之 教授(岡山大学 学術研究院医歯薬学域 医学系・病原ウイルス学)
 「新規RNAウイルスベクターの特徴とその可能性」
 また、特別講演として、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬事業部医薬品研究開発課調査役・次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業班班総括の竹鼻健司氏が登壇し、「AMEDにおける核酸医薬品シーズの実用化支援」について講演を行いました。核酸医薬の実用化に向けた支援制度や、今後のファンディング動向に関する貴重な情報が提供され、参加者の関心を集めました。
 ワークショップを通じて、異分野の技術融合を促進し、学内の研究者同士の新たな共同研究の可能性を探るとともに、本学における核酸研究拠点の形成に向けた第一歩が踏み出されました。研究者間のネットワークをさらに強化し、学際的な共同研究を発展させることで、本学発の核酸研究を発展・加速させていくことが期待されます。
 今回のワークショップでは、非常に活発な議論が展開されただけでなく、各研究者の持つ固有の技術や相互理解の場となり、今後の共同研究に向けたアイデアを共有する貴重な機会となりました。今後もこのようなワークショップを通じて「核酸研究」次世代研究群をめざした共同研究等を推進し、さらなる研究拠点の発展に取り組んでいきます。次回開催時には、さらに多くの核酸研究に関心のある学内外の研究者の皆さまの参加をお待ちしています。


【本件問い合わせ先】
学術研究院医歯薬学域 教授 大塚 基之
Email:otsukamoto◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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