学術研究院医療開発領域(岡山大学病院)ゲノム医療総合推進センター、呼吸器・アレルギー内科の二宮貴一朗助教(特任)が、がん遺伝子パネル検査結果を正しく評価するために用いられる「がんゲノム知識データベース」の構築に顕著な貢献をし、日本のがんゲノム医療の発展に大きく寄与したとして、国立研究開発法人国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターの令和6年度「最優秀キュレーター賞」を受賞しました。岡山大学病院では初の受賞です。
キュレーターは、患者の遺伝子パネル検査で検出された遺伝子変異の臨床的意義を評価し、治療方針を決定するための情報を提供する専門職で、全国の腫瘍内科医や各診療科の専門医等で構成されています。キュレーターになって3年目となる二宮助教は、診療や研究の合間を縫ってデータの評価に取り組み、令和6年度の年間の解析件数が多かったことから今回の受賞につながりました。二宮助教は「がんの遺伝子パネル検査は個々の患者さんに最適な治療法を見つけるための重要な手がかりとなる検査です。この検査の意義が広く知られ、患者さんや主治医の間でより一層活用されることを願っています」と話しています。
岡山大学病院はがんゲノム医療中核拠点病院として、遺伝子検査や治療法の選択、研究、新薬開発、人材育成などを担っています。今後もゲノム医療総合推進センターを中心に、地域のがんゲノム医療を推進していきます。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター
TEL:086-235-7414
岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター・二宮貴一朗助教が「最優秀キュレーター賞」を受賞
2025年05月15日