5月27日、益田市役所にて「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」の締結式が行われ、本学の那須保友学長、山本浩章益田市長、大畑力益田市医師会長が出席しました。
本学と島根県益田市は、同市の健康課題である脳卒中の発症を予防する観点から、スマート・ヘルスケア推進事業に関する連携協定を令和2年に締結。市民がデジタル家庭用血圧計を用い血圧管理を行ったデータを、本学学術研究院医歯薬学域の神田秀幸教授(公衆衛生学)が解析、研究を実施しています。このたび、長期的かつ継続的なデータの収集を促すため、公益社団法人益田市医師会を迎え、3者が連携していくことで合意しました。
協定書に署名後、那須学長は「岡山大学はデジタルの力で地方が主役となる『デジタル田園都市国家構想』に大学を挙げて取り組んでおり、この研究成果は、益田市の未来のみならず、日本全体の医療や国民の健康(Well-being)に貢献するものと確信している。本学ゆかりの偉人である秦佐八郎先生の生誕の地である益田市とのご縁を大切に、連携を深めたい」とあいさつ。市民の健康増進に寄与する考えを示しました。
また、締結式に先立ち、那須学長は、益田市立秦記念館を表敬訪問しました。秦佐八郎先生は、1895(明治28)年に、岡山大学医学部の前身にあたる岡山第三高等学校医学部を卒業。ドイツ留学中、パウル・エールリッヒ博士(ノーベル生理・医学賞受賞者)と共に、世界で初めて化学療法薬の開発に成功しました。
岡山大学は、秦先生の卓越した研究成果や社会に貢献するという強い志を受け継ぎ、地域の中核大学として最先端の研究を推進し、社会課題の解決を図っていきます。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院研究推進課
byouin-kensui◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
島根県益田市・益田市医師会と「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」を締結
2025年06月02日