本学は7月9日、岡山県立倉敷青陵高等学校の“総合的な探究の時間”において、同校生徒の探究活動を支援するため、岡山大学データサイエンス部(DS部)の学生・大学院生7人が、課題設定や活動計画についての相談に応じました。
この取り組みは、2022年度より開始し、今年度で4年目を迎えます。生徒の探究活動に対してDS部の学生が伴走し、問いの設定や情報収集、分析、発表準備といった各段階に応じて助言や支援を行うもので、生徒の主体的な学びを後押ししています。
今回の訪問は今年度2回目で、今後10月および12月にも訪問を予定しています。こうした継続的な支援体制が、探究活動の質の向上や生徒の成長につながっています。
倉敷青陵高校と岡山大学DS部の連携は、本学が積極的に取り組んでいる「DXハイスクール」支援の原点ともいえるものであり、この継続的な実践をベースとして、現在では県内各地へと支援の輪が広がっています。
初年度に支援を受けた生徒が、その後本学に進学し、現在DS部の一員として後輩高校生の探究活動を支援するなど、高校時代に支援を受けた経験を生かして、今度は支援する立場として活動する姿は、本学における探究支援と人材育成の好循環を象徴しています。
当日の取り組みを終えて、倉敷青陵高校の泉浩明校長は「本校の総合的探究の時間では、自己興味に基づいて、今年度は8分野98グループがそれぞれ探究して発表します。テーマの中には生徒だけではなかなか追求できない分野や、高校教員の専門性だけでカバーしきれない分野もあります。そこに、4年前から岡山大学DS部の学生さんに入ってもらうようになってから、Slackなどの手段で質問できることもありがたく、以前に比べて探究の進み方が速く、深くなってきているのを実感します」と話しました。
本学は、今後も高校の教員・生徒のニーズに寄り添いながら、学生の成長と教職員の意識改革にもつながる取り組みとして、探究活動およびDXハイスクール支援を積極的に展開していきます。
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究・イノベーション共創機構
研究企画戦略室 上級URA 佐藤浩哉
E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
“探究”のバトン、つなぐ4年目 ―学生が倉敷青陵高校の総合的な探究の時間を支援―
2025年07月18日