本学は、7月1~3日にかけてオランダのハーグにある平和宮で開催された「Earth Charter +25 Event(地球憲章25周年記念国際会議)」に協力機関として参画し、横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)・ユネスコチェアホルダー兼地球憲章国際審議会委員(Earth Charter International (ECI) Council member)が招待参加しました。
この会議は、2000年に採択された記念の地でもあり、国連の主要な司法機関で国際司法裁判所(ICJ)が設置されている平和宮を舞台に、「地球の意識、ケアの倫理、そして世代間の正義(Planetary Consciousness, Ethics of Care, and Intergenerational Justice)」をテーマに掲げ、国際的な議論が活発に行われました。
会議には、世界35か国から300人を超える地球憲章の推進者やユース活動家たちが集結。ECIエグゼクティブディレクターであるミリアン・ビレラ氏は、地球社会を目指すための倫理的枠組みとして地球憲章が持つ理念とその重要性を参加者に深く訴えました。また、1992年の地球サミットで「伝説のスピーチ」を行った地球憲章国際審議会委員であるセヴァン=スズキ氏も登壇し、地球の未来に向けた強いメッセージを発信しました。会場の参加者たちは地球憲章採択25周年を祝うとともに、これまでの成果を共有し、未来へ向けたアクションプランを議論しました。
横井副学長は3日目の全体セッション「変革の種:地球憲章を活用した革新的な教育アプローチ(Seeds of Change: Innovative approaches to Education with the Earth Charter)」に登壇。本学が持つESD(Education for Sustainable Development)の取り組みを紹介しました。この中で、ESDの活動からSDGsを推進する研究大学としての全学的な取り組みへの深化を述べるとともに、地球憲章を倫理的枠組みとして活用していることを強調しました。さらに、次世代のユースたちとの多世代連携の事例として、2022年の国連総会会期中に、アントニオ・グテーレス国連事務総長へ「ユース宣言書」を手渡した本学ユネスコチェア・ユースアンバサダーのソフィア・ベルムデスさんを紹介しました。
このたびの会議では、地球憲章の理念を再確認し、その精神を未来へ受け継ぐことの重要性が改めて議論されました。本学は今後もユネスコが推奨する「ESD for 2030」と地球憲章の統合的な取り組みを推進し、次世代を巻き込んだ活動にさらに力を入れていきます。
【本件問い合わせ先】
グローバルエンゲージメントセンター
TEL:086-251-8326(企画部 国際企画課)
ハーグ平和宮で開催の地球憲章25周年記念国際会議に参画!横井篤文副学長が未来への高等教育の変革について登壇!
2025年07月22日