国立大学法人 岡山大学

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在日フランス大使館科学技術部の担当官が惑星物質研究所を訪問

2025年08月06日

 8月4日、在日フランス大使館原子力科学官のジャン=バティスト=ボルド氏が、本学惑星物質研究所を訪問しました。ボルド氏の訪問は、鳥取県三朝町で開催された「第68回キュリー祭」記念式典への出席にあわせたもので、当日は三朝町の赤坂英樹副町長も同行し、芳野極所長が研究所の概要および主な研究活動について説明した後、記念撮影を行いました。
 続いて、惑星物質物理学部門において、芳野所長が、最先端の高温・高圧実験に関する研究内容を紹介しました。特に、油圧制御に加え、サーボモーターによる精密制御が可能な、世界で唯一の六軸加圧式川井型超高圧発生装置(6UHP)や、一軸加圧式川井型超高圧発生装置(USSA-5000)など、多様な超高圧実験装置や研究試料を視察。これらの研究装置は、惑星の内部構造や物質の相転移、地球深部のダイナミクス、さらには惑星の形成と進化過程を解明する上で、極めて重要な役割を果たしています。
 また、地球惑星分析部門では、小林桂副所長が、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウ試料の高次キュレーションに関する研究成果を紹介しました。実際の試料や分析機器を用いた研究の流れも説明し、ボルド氏は非常に高い関心を示していました。
 意見交換の場では、ボルド氏より、フランス政府が現在、アジア太平洋地域での科学外交強化に注力していることが紹介され、特に気候変動・宇宙科学・原子力・エネルギー分野における国際連携に関する具体的な話がありました。将来的な研究ファンド支援の可能性や、フランスの研究機関との連携に向けた提案もあり、本学および惑星物質研究所としても、今後の国際共同研究に向けたさらなる連携が期待されます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学 惑星物質研究所庶務担当
TEL:0858-43-1215,-3702

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