国立大学法人 岡山大学

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「データ共有・オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS)大阪大学-岡山大学 意見交換会」を開催

2025年08月22日

 本学は、7月30、31日に、津島キャンパス岡山大学創立五十周年記念館において、「データ共有・オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS) 大阪大学-岡山大学 意見交換会」を開催しました。意見交換会には、大阪大学コアファシリティ機構戦略企画室長・機構長補佐の古谷浩志教授、同機構の唐牛譲准教授、大阪大学D3センターの甲斐尚人准教授を招き、本学からは阿部匡伸理事(DX・GX担当)、副理事(学術担当)でオープンサイエンス推進体制検討コアの窪木拓男コア長、鶴田健二図書館長、機器共用「チーム共用」タスクフォース副タスクフォース長・機関連携部門長の畑中耕治主任URA、研究IR統括の松本匡史主任URAのほか、総合技術部、総務部、研究・イノベーション共創管理統括部、図書館の職員ら延べ100人以上が参加しました。
 冒頭、畑中主任URAが本会の開催趣旨について「先進的な取り組みとして本学でも進めつつあるDX化、AI対応、リモート化、自動化に加え、“データ共有”から“オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS)”へとさらに進めていく必要があり、これらについて関係者全員で今後の課題として認識・共有し、次のアクションにつなげることを目的としている」と述べました。
 続いて「データ共有」のテーマでは、研究協力課の松本尊道主査が、国の方針・計画と本学の計画との関係および本学の共用機器の計測データに関する現状と課題について説明しました。その後、唐牛准教授が「大阪大学の全学機器共用システム」と題して、研究設備・機器共通予約システムで管理する共用機器と利用実績、研究設備・機器共通予約システムに関する取り組み、共用機器の測定データの共有、測定データの共有に関する問題提起等について講演し、質疑応答を行いました。続いて、古谷教授が「共用機器と研究データと研究データ管理-共用機器が生む測定データは全て研究データ 研究データ管理は新しい研究・研究基盤の芽生え」と題して、小規模分析室向け測定データ集約・配信システムの開発・頒布・利用、小規模分析室向け測定データ集約・配信システムと全学データ集約システム(ONION)(学内)と国立情報学研究所(NII)学認RDM(学外)との連携、国立情報学研究所(NII)学認RDMの機能等、機関ストレージを置く必要性、研究データ管理で直面する課題等について講演し、質疑応答を行いました。
 「オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS)」については、窪木コア長が、「オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS)は、研究の進展や社会への貢献を高めるために必要であり、国の第6期科学技術・イノベーション基本計画等においても研究成果の公開と活用を図るオープンアクセス(OA)やオープンサイエンス(OS)の推進を明記しています。本学はオープンアクセス(OA)の推進を加速しており、オープンサイエンス(OS)についても今月、推進体制検討コアを立ち上げ、本学の方針策定等について議論をしていく予定です。本日の意見交換会は今後のオープンアクセス(OA)やオープンサイエンス(OS)の推進に必要なアクション等を議論する貴重な場となります」と述べました。続いて、山本聖二研究協力課長が本学の研究データポリシー策定および本学の課題と今後のアクション等について説明しました。その後、甲斐准教授が「オープンサイエンス時代における研究データマネジメントの取り組み」と題して、海外・国内の動向、大阪大学の研究データ管理、研究データマネジメント人材育成の取り組み、研究データライフサイクルに沿った研究データマネジメント実践等について講演と質疑応答を行いました。
 意見交換会の後のランチミーティングには、大阪大学から3人、本学から11人が参加し、これらのテーマに関する議論が一層深まりました。
 岡山大学は、本会を通じてデータ共有に関して具体的なアクションを開始し、また、オープンアクセス(OA)/オープンサイエンス(OS)をさらに推進していきます。今後も、地域中核・特色ある研究大学としての機器共用推進事業やデータ共有等の推進にご期待ください。

【本件問い合わせ先】
機器共用「チーム共用」機関連携部門
TEL:086-251-8705
E-mail:herenetoffice◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています

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