本学は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)ならびに地域中核大学イノベーション環境創出事業の一環として、8月22~24日に開催された大阪・関西万博内岡山県催事「おかやま『桃太郎の夏休み』」において、高梁市と共同でブースを出展し、2日間で約600人が来場しました。本取り組みは、人口減少という地域課題に対して観光DXの力で解決を目指す学生主体のプロジェクトであり、観光振興による地域創成と「誰もが観光を楽しめる社会」の実現を目的としています。
高梁市ブースのテーマは「空から見よう!天空の山城 備中松山城」。本学の研究で培ったドローン技術を活用した空撮映像を上映し、来場者は模型に試乗しながらVRゴーグルを装着し、雲海の上を飛行する臨場感あふれる体験を楽しみました。とくに注目を集めたのは、本学学生と岡山大学発ベンチャーが協働制作した3Dメタバース映像です。備中松山城や高梁市のキャラクター「猫城主さんじゅーろー」を仮想空間に再現し、来場者が城下町を探索できる仕掛けは、子どもから大人まで幅広い世代に好評を博しました。
来場者からは「映像が非常に美しい」、「実際に城に行ったことがあるが、この視点は初めてで感動した」といった声が寄せられました。車いす利用の来場者もVR体験を楽しむ姿があり、学生たちは「誰もが観光を楽しめる社会」実現への可能性を肌で感じ取ることができました。最終日には備中神楽保存会による演舞や、石田芳生高梁市長・猫城主さんじゅーろーによる観光PRも行われ、会場は大いに盛り上がりました。
本取り組みでは、観光PRにとどまらず、観光DXを通じた地域課題解決とWell-being社会の実現を目指しています。学生たちは「どのように地域の魅力を表現し、誰もが楽しめる体験に昇華するか」を主体的に考え、来場者の反応を直接観察することで、実践的な学びを得ました。
今回の映像作品やドローン模型は、2025年12月2日に本学で開催予定の「岡山大学 R&D Showcase 2025」においても展示予定です。また、雲海シーズンに合わせたイベント上映や高梁市内の施設での常設展示も検討されており、学生と大学発ベンチャーによる成果が、観光振興と地域社会のWell-being向上に寄与していくことが期待されます。
※VRコンテンツのプロモーションビデオ
【本件問い合わせ先】
岡山大学 研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
TEL: 086-251-8918
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
学生主体の観光DXプロジェクトがVR映像を大阪・関西万博に出展
2025年09月19日