国立大学法人 岡山大学

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地域共創型取り組み「シネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」 畝立て&果樹・苗・種植え作業を実施 ~自然共生型の農園デザインを学生主体で~

2025年09月22日

 本学は内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として、耕作放棄地の再生と自然共生型の地域づくりに挑戦する「シネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」に学生主体で取り組んでいます。9月18日には一般社団法人シネコカルチャーから2人の講師を迎え、農学部・工学部・経済学部・資源植物科学研究所の学生・教員に加え、事務職員、産学官連携コーディネーター、地域金融機関、さらには養蜂家など、多様な背景を持つ約30人が参加し、岡山大学農学部附属山陽圏フィールド科学センターの農場で、畑に畝を作る畝立て作業や果樹・苗・種の植え付けを行いました。
 冒頭、一般社団法人シネコカルチャーのナビゲーターである岡本覚氏による協生農法についてのレクチャーが行われ、無耕起・無施肥・無農薬を基本とした農法の理念や、植物同士の共生による生態系形成の可能性について学びました。参加者は熱心に耳を傾けながら、持続可能な農業の未来像について理解を深めました。
 その後、農園デザインの検討を行い、複数の植物を組み合わせた生態系モデルの構築に向けたアイデアを共有。続いて、参加者全員で畝立てに取り組み、一部区画には果樹や苗、種の植え付けを実施しました。特に今回は、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)会員企業である大同塗装株式会社Daido Coffee Farm)の協力により、同社から株分けを受けたバナナの植え付けも行われました。地域企業との連携により、多様な植物を取り入れた農園づくりがさらに広がりを見せています。
 今回の活動は、耕作放棄地の再生という地域課題の解決に向けた実践であると同時に、学生が主体的に環境デザインを行う学びの場でもあります。今後は、協生農法の理念に基づく農園整備に加え、生成AIや画像認識技術を活用した植物識別アプリの開発や、ICT・ロボティクスとの融合を進め、環境調和型の新たな農業モデルの構築を目指します。
 本学は今後も、産学官民の連携を通じて持続可能な地域社会づくりに貢献し、学生に実践的な学びの場を提供していきます。


【参考情報】
協生農法とは(Sony CSL)
※「協生農法®」は株式会社桜自然塾の登録商標。
※「Synecoculture™」はソニーグループ株式会社の商標。

【本件問い合わせ先】
 研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 舩倉
 TEL:086-251-7151
 Email: co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。

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