国立大学法人 岡山大学

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若手研究者育成・異分野交流を目指す「ブレインストーミング2025」を開催

2025年10月01日

 本学医療系等研究開発戦略委員会は9月20、21日、若手研究者の育成や異分野交流を目的に、ブレインストーミング2025を香川県直島町のベネッセハウスで行い、62人の参加者が集まりました。本学からは那須保友学長、成瀬恵治学術研究院医歯薬学域長に加えて、医歯薬学域、環境生命自然科学学域、医療開発領域、新医療研究開発センター、異分野基礎科学研究所、総合技術部の教職員40人、大学院医歯薬学総合研究科、大学院ヘルスシステム統合科学研究科、大学院保健学研究科、医学部、歯学部、薬学部から大学院生12人、学部生他4人の16人が参加。学外からは、山口大学から1人、徳島大学から大学院生と学部生1人ずつの学生2人のほか、特別講演者が3人参加しました。
 1日目は、「躍動する探究心 — 分野を越えて未来へつなぐ」のテーマのもと、成瀬医歯薬学域長の開会のあいさつに始まり、3人の講師を迎え、特別講演を実施しました。特別講演では、京都大学・基礎生物学研究所の阿形清和名誉教授が「独創的な研究の裏には多彩な経験がある!!」、続いて大阪大学の大庭伸介教授が「骨と軟骨の発生における遺伝子発現プログラム」と題して講演。最後に、徳島大学先端酵素学研究所の齋尾智英教授が「NMRを中核とした統合的解析でタンパク質のフォールディングと集合を理解する」に関して講演しました。ポスター発表では、学部生・大学院生による18の演題を含む総数37の研究を紹介し、活発なディスカッションが行われました。
 2日目は、学生から選考された最優秀・優秀ポスター賞の発表と受賞者による講演を行いました。その後、学術研究院医歯薬学域口腔形態学分野・岡村裕彦教授のコーディネートにて、「AMED等大型研究資金獲得に向けての取り組み」と題して、細野祥之教授(医歯薬学域)、川口綾乃教授(医歯薬学域)、高尾知佳研究准教授(医歯薬学域)、茶谷悠平研究教授(環境生命自然科学学域)、菊池崇シニアリサーチマネージャー(新医療研究開発センター)とでパネルディスカッションを実施。参加者とともに「大型研究費はどのように獲得するのか」について討論しました。最後に那須学長が総評を行い、閉会しました。
 2日間を通じて、所属分野や立場、そして年齢といった垣根を越えて実りある討論・交流を深めることができました。その成果は、今後、異分野研究者間での情報交換、研究コラボレーションなどの共同研究につながり、本学が地域中核・特色ある研究大学として目指す研究力強化に資するものと確信します。来年も多くの若手研究者および学部・大学院生の参加を期待しています。

○ポスター賞
最優秀賞 棚井あいり 大学院医歯薬学総合研究科医歯薬学専攻口腔顎顔面外科学(博士課程)
「*P. gingivalis-*OMVs compromise placental angiogenesis and fetal development.」

優秀賞 WANG ZHEYI 大学院医歯薬学総合研究科医歯薬学専攻システム生理学(博士課程)
「3D Bioprinting-Based Collagen Gel for Heart-on-a-Chip in 3D Culture」

優秀賞 道原あやな 大学院医歯薬学総合研究科医歯薬学専攻臨床薬理学(博士課程)
「irAE肝炎発症リスク因⼦の探索」

優秀賞 井上 涼菜 薬学部薬学科
「TDP-43病態を標的とした筋萎縮性側索硬化症の新規治療候補薬の探索」


【本件問い合わせ先】
岡山大学医療系等研究開発戦略委員会
(岡山大学病院研究推進課)
TEL:086-235-7982

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