10月3日、本学は岡山学芸館高等学校にて、高校1年生と保護者を対象とした岡山大学工学部の説明会を実施しました。当日は、300人を超える生徒・教職員と保護者が参加しました。本説明会は、文系・理系の選択を控える高校1年生とその保護者に向け、理系学部の実際の学びを伝え、より広い進路選択の一助とすることを目的に開催したものです。
当日は、工学部情報・電気・数理データサイエンス系情報工学コース長の渡邉実教授が登壇。岡山大学全体の紹介に続き、工学部の本質や各学科の特長、将来のキャリア展望について講演しました。
渡邉教授は、工学部で学ぶ専門知識そのものが「無形の資格」となり、一生の財産となることを強調。エンジニアという職業の希少性にも触れ、国内の全就業人口約7,000万人のうちエンジニアは約250万人(3.5%)にとどまり、その専門性が高い就職率と求人倍率(20~30倍)につながっていることを紹介しました。
また、工学部の5つの系-機械システム系、環境・社会基盤系、情報・電気・数理データサイエンス系、化学・生命系、情報工学先進コース-それぞれの特長を実例を交えて紹介しました。
さらに、研究室配属後の学びや少人数教育の利点についても言及。岡山大学では、教員1人あたり4〜5人の学生を指導する体制が整っており、国立大学ならではのきめ細かな教育が行われていることを説明しました。
加えて、岡山大学大学院の特徴として、他の国立大学にはない短期修了制度を紹介。また、大学院進学によって研究歴や論文という“実力の証明”を得られることが、より質の高い就職に結びつく点を説明しました。
さらに、3年生の2学期に必修科目を設けないカリキュラムによって、6月からの海外留学が実質的に可能となっていることも紹介し、国際的な学びの機会についても言及しました。
講演後には、生徒が講師を呼び止めて質問する場面も見られました。特に「情報工学先進コース」の学部+修士の6年間修学、および学位授与に関する関心の高さが伺えました。参加した生徒からは、「自分が少しでも興味の持った分野に進めるように勉強を頑張ろうと思いました」といった声が聞かれ、今回の説明会が進路選択を考える大きなきっかけとなった様子でした。
本説明会を通じて、生徒や保護者の皆さまに、工学部での学びが将来の可能性を広げ、安定したキャリアを築くための重要なステップとなることを伝えることができました。
【本件問い合わせ先】
工学部 情報・電気・数理データサイエンス系 情報工学先進コース長
教授 渡邊実
E-mail:minoru-watanabe◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
岡山学芸館高等学校で高校生・保護者向け説明会を開催
2025年10月20日