本学は10月27日、異分野融合と拠点形成を目指して発足した研究グループ「微生物エクスプローラーズ」(注)の第7回ミーティングを、テカンジャパン株式会社のご支援を受けて、津島キャンパス共創イノベーションラボ(KIBINOVE:きびのべ)にて開催されました。第6回ミーティングに続き、教員、URA、コーディネーター(学術研究)ら総勢16人が参加しました。今回は、軽食を囲みながら意見交換できるハイブリッド形式で行われました。微生物研究におけるAIや高性能コンピューティング(HPC)の活用など、将来的な連携も視野に、学内の新研究拠点「AI-HPCパートナーズ」の発起人も参加しました。
 ミーティングは、発起人代表である学術研究院環境生命自然科学学域(農)の守屋央朗教授による開会あいさつを皮切りに、小野千由貴助教(特任)が「ADOPT法による酵母培地の増殖を制限する律速因子の同定とビール醸造のための野生酵母探索」、同学域(工)の永禮英明教授が「微細藻類を応用した廃水からの資源回収技術開発」、学術研究院医歯薬学域(薬)の石川一也助教が「植物におけるヘム鉄と病原細菌の関係」と題して講演しました。各講演後には活発な質疑応答が行われました。
 続く自由討論では、守屋教授から「エクスプローラーズから岡山大学の教育を考える」取り組みについて説明がありました。また、異分野間の連携を一層深め、新たな研究展開を促すため、学内の既存拠点「光創ネクサス」や、新たに発足しつつある「AI-HPCパートナーズ」、「イメージング・IMPACT(準備中)」との将来的な協働の可能性についても議論がなされました。また、テカンジャパン株式会社をはじめとする各種プレートリーダーの性能や活用方法、データ処理のヒントなどの紹介がされました。参加者はミーティングを通じて親睦を深め、多角的な意見交換が行われました。
 次回、第8回ミーティングは2025年12月1日13時30分より、長岡技術科学大学の先生方をお迎えし、津島キャンパス共創イノベーションラボ(KIBINOVE)にて開催予定です。今後の活動にもぜひご注目ください。
注:「微生物エクスプローラーズ」の設立趣意
 本活動の目的は、微生物を研究対象とする学内の研究者の交流を促進し、新たな共同研究や学問分野の創設につなげることです。「微生物」をテーマにすることで、幅広い研究者が気軽に参加、交流できるサロンのような場の形成を目指します。本活動を通じて、微生物研究に共通する機器や手法を共有するだけでなく、異分野交流から新たな研究が創発することを期待しています。さらにこの活動を、学内外の予算獲得による高額共通機器の購入や研究拠点の形成、人財確保にもつなげ、学内の微生物研究の基盤強化を目指します。
【本件問い合わせ先】
岡山大学 研究・イノベーション共創機構
学術研究コーディネーター 彭子澴、主任URA 畑中耕治
Email: peng-zixuan◎okayama-u.ac.jp、koji.hatanaka◎okayama-u.ac.jp
   ※@を◎に置き換えています。
異分野融合と拠点形成を志向した「微生物エクスプローラーズ」 第7回ミーティングを開催
2025年10月31日