10月31日、デジタル技術と規制改革を通じて地域課題の解決を図る「デジタル田園健康特区」に指定されている吉備中央町との連携事業を展開する岡山大学病院に、横浜市会健康福祉・医療委員会(望月康弘委員長)の委員らが視察に訪れました。
吉備中央町が推進する地域医療の変革モデルに対し、岡山大学病院は深く関与しており、当日は那須保友学長のほか、櫻井淳デジタル田園健康特区担当副病院長をはじめとする岡山大学病院関係者が、吉備中央町関係者らとともに対応しました。
はじめに、那須学長より歓迎のあいさつがあり、デジタル田園健康特区に関する取り組みとして、吉備中央町企画課の安延直樹主幹から「誰一人取り残さないエンゲージメント・コミュニティの創生」について、構想の経緯と取り組み状況を説明しました。次に、吉備中央町の救急DXに携わるバーズ・ビュー株式会社の夏井淳一代表取締役社長兼CEOが「救急DXへの取組み」について、学術研究院医歯薬学域地域医療DX推進講座の上田浩平助教が、岡山大学病院で実証調査を行った「救急救命士における病院前超音波検査」について、これまでの経過と今後の課題を説明しました。続いて、櫻井副病院長より「岡山県内での医療DX推進に向けた状況」について説明がありました。
横浜市会健康福祉・医療委員会の委員から、救急医療現場におけるデジタルデバイスやAIの利活用とその将来展望に関する質問があり、中山間地域や大都市圏に必要な医療DXについて活発な意見交換が交わされました。
その後、上田助教の案内のもと、ドクターカーを見学。現場における実践的な取り組みに対する理解を深めました。
岡山大学は、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現を目指し、研究・教育・医療のあらゆる現場で多様なステークホルダーと連携したイノベーション創出を強力に推進しています。
デジタル田園健康特区での取り組みも、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」とのシナジーを最大限に生かし、地域に根付いたCommunity healthの実現に向けて、全学を挙げて強力に推進しています。引き続き、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の取り組みと挑戦にご期待ください。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院新医療研究開発センター
TEL:086-235-6504
横浜市会健康福祉・医療委員会が岡山大学病院を視察
2025年11月11日