国立大学法人 岡山大学

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微生物インダストリー講座主催シンポジウム「日本の発酵技術を世界へ~麴菌と固体培養の本質に触れ、発酵が拓くみらいを考える~」を開催

2025年11月14日

 本学大学院環境生命自然科学研究科微生物インダストリー講座は株式会社フジワラテクノアート(岡山県)との共催で10月31日、第4回シンポジウム「日本の発酵技術を世界へ~麴菌と固体培養の本質に触れ、発酵が拓くみらいを考える~」を開催しました。当日は企業の方、一般の方、自治体関係者、大学生、他大学教員、本学関連教員など約500人(対面:約170人、オンライン:約330人)が参加しました。
 シンポジウムは、本学の那須保友学長と株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈代表取締役副社長のあいさつで開会。本学微生物インダストリー講座の神崎浩教授(特任)が寄付講座とシンポジウムの概要について説明しました。次に、SAN-J International, Inc. Presidentの佐藤隆氏が「海外における麴発酵の用途拡大」と題して講演。続いて東京大学大学院農学生命科学研究科の丸山潤一教授が「麴菌が秘める多様な機能をゲノムから視て拓く~固体培養の理解と活用に向けて~」と題して基調講演を行いました。その後本学微生物インダストリー講座の原唯史助教(特任)が「岡山大学微生物インダストリー講座の取り組みについて」と題して講演を行いました。
 講演終了後には、佐藤氏、丸山教授に加え、東北大学大学院農学研究科の五味勝也特任教授、株式会社ビオックの村井三左衛門代表取締役社長、株式会社フジワラテクノアートの狩山昌弘専務取締役をパネラーとして迎え、神崎教授(特任)をコーディネーターとして、シンポジウムのテーマである「日本の発酵技術を世界へ~麴菌と固体培養の本質に触れ、発酵が拓くみらいを考える~」について、近年海外で注目を浴びている麴(固体培養)の有用性を生かしたもの作りの可能性と期待について活気ある総合討論を行いました。
 総合討論終了後、本学大学院環境生命自然科学研究科の森也寸志研究科長のあいさつで閉会しました。
 微生物インダストリー講座では、海外においても固体培養に対する期待が非常に大きいことを改めて認識するとともに、さまざまな未利用植物資源のアップサイクルに活用して、新たなものづくりの可能性を共通確認しました。今後、産官学連携による固体培養を生かしたものづくりをさらに推進していきます。
 昨年に引き続き、シンポジウム動画は微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルで公開しております。過去のシンポジウムの動画も公開中です。ぜひ視聴いただき、感想やご意見を、微生物インダストリー講座HPお問い合わせよりお寄せください。微生物インダストリー講座の今後の活動の参考にさせていただきます。

【本件問い合わせ先】
学術研究院環境生命自然科学学域・助教(特任)
微生物インダストリー寄付講座
原 唯史
TEL:086-251-8295
Email:t-hara◎okayama-u.ac.jp
   ※@を◎に置き換えています。

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