国立大学法人 岡山大学

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2025年度ECBOラオス・カンボジア研修を実施

2026年03月12日

 経済学部では、2月15~22日にラオス・カンボジアでの海外研修を実施しました。
 カンボジアでは、トゥールスレン虐殺博物館でクメール・ルージュによる大虐殺で何が行われたのかを学びました。シャンティ国際ボランティア会では、その内戦が今なお人々の経済・教育格差を生んでいることについて説明を受け、実際に家族がクメール・ルージュに殺されて孤児院で育ったチャンタ氏の工房を訪問しました。チャンタ氏は、孤児院で身に付けた彫金の技術で、薬莢をアクセサリーに加工し、世界に平和の重要さと内戦の記憶を伝えています。また、自身のような若者を二度と生まないために、工房で若者を雇用して教育を受ける機会を提供する支援活動も行っています。
 ローゼル・ストーンズ・クメール社の西口三千恵代表からも、自身の事業を通じて、経営資金が十分ではないカンボジアの学校への支援活動の成果について説明がありました。
 ラオスでは、ビエンチャンのハッケオ学園、バンクンのバンクン教員養成校附属小学校を訪問し、都市と地方の格差は顕著であることを目の当たりにしました。こうした格差の是正に向けた事業を行う、株式会社マージオンのヌイ・ワンマニ・チャンニャケム氏から、コーヒーの生産とカフェの運営を通じて、貧困層に安定した収入を確保する取り組みや、若者の就学支援の取り組みについて説明がありました。
 参加した学生は、本研修を通してカンボジアとラオス両国で、大きな経済格差や教育格差の実態を目の当たりにし、高度な教育を受けることが必ずしも将来の収入に結びつくわけではない中で大学教育を受けることの意義や、人々が教育を受けて物事を考える力を獲得し、子どもたちが夢を持てる社会の実現に向けて、一人ひとりが何を選び取るかが重要であることを学びました。
 格差是正のための取り組みは、JICAをはじめとする海外機関や、民間の事業による支援に依存している部分があることが共通しています。現に、研修の直前に起きた、タイとカンボジアの軍事衝突によって避難した人々をシャンティ国際ボランティア会が支援しています。そうしたリアルタイムに行われている支援事業についても肌で感じる貴重な機会となりました。

〇研修の様子は、国際交流課のInstagramでも紹介しています。

【本件問い合わせ先】
岡山大学学術研究院社会文化科学学域(経済系) 
教授 尾関美喜
TEL:086-251-7555

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