本学は3月9日、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みの一環として、昨年6月の第1回開催に続き、「第2回水圏環境科学セミナー」を本学津島キャンパス共創イノベーションラボ(KIBINOVE)にて開催しました。本セミナーは、本学高等先鋭研究院と、東京大学大学院工学系研究科附属水環境工学研究センター信州大学/東京大学連携分室の共催で実施。当日は、本学教職員や学生ら約40人が参加し、分野を超えた活発な議論が交わされるなど、新たな発想やイノベーションの創出につながる場となりました。
セミナーの冒頭では、番外特別編として、材料分野を代表する学術誌Advanced Materials(Wiley社、IF26.8)のGeraldine Echue副編集長を迎え、論文執筆のコツや投稿から査読、掲載に至るまでの出版プロセス、さらに編集者の視点から見た論文評価のポイントなどが紹介されました。また、近年学術出版の分野でも活用が広がりつつあるAIツールについても触れられ、論文執筆や研究成果の発信を取り巻く新たな動向について活発な意見交換が行われました。
続いて行われた研究講演では、本学資源植物科学研究所の森泉准教授、本学環境生命自然科学学域の福田伸子教授、東北大学大学院工学研究科の牧浦理恵教授の3人の研究者が登壇し、それぞれの研究成果を紹介しました。森准教授は、水とCO₂の選択的透過に関わるアクアポリンの分子機構について、福田教授はプラズモニクスの水環境科学への応用可能性について、牧浦教授は水圏界面を利用した多孔性錯体MOFナノシートの創製とその機能開拓について講演しました。会場では、参加者からの質問も寄せられ、研究内容や今後の展開について活発な議論が行われました。セミナー終了後には、同施設にて交流会も開催され、参加者同士が研究内容や今後の連携の可能性について意見を交わしました。
本セミナーは、水圏環境科学をテーマに、分野横断の視点から水資源・環境・エネルギー課題への新たな研究展開について考える機会となりました。本学では、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みのもと、異分野融合を出発点として分野横断的な研究交流を進め、新たな知の創出につなげることを目指しています。今後もこうした取り組みを通じて、学内外の研究連携をさらに推進していきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
*【お問い合わせ】*
学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎科学研究所)
加藤隆史・仁科勇太 (連絡先 t.kato◎shinshu-u.ac.jp・nisina-y◎cc.okayama-u.ac.jp)
※◎を@に置き換えて送信してください
水圏環境科学の最前線を共有:「第2回水圏環境科学セミナー」を開催
2026年03月27日