国立大学法人 岡山大学

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微生物の力で未来の産業をつくる分野を超えて研究者らが集う「微生物インダストリー共創コア」始動

2026年05月19日

 本学と株式会社フジワラテクノアートは、微生物の力を活用した次世代産業の創出を目指す「微生物インダストリー共創コア」構想を共同で推進しています。本構想は、昨年度から両者が議論を重ねる中で、本学が有する多様な研究力と、フジワラテクノアートが培ってきた発酵・醸造、微生物を活用したものづくりの知見を結び付け、岡山から世界に向けて新たな産学共創モデルを創出していくという双方のビジョンが一致したことを契機に始まったものです。
 このたび、本構想の具体化に向けて、5月15日、津島キャンパスの共創イノベーションラボKIBINOVEにおいて、学内説明会を開催しました。当日は、生命科学、農学、工学、情報・データサイエンス、医学・保健学、環境、人文社会科学など、本学8研究科・5研究所のうち7研究科・4研究所から分野を超えて約90人の教員、技術職員、事務職員、URAが参加し、岡山から世界の循環型ものづくりを目指す本構想に高い関心が寄せられました。
 本コアは、微生物が担う「循環」の仕組みに着目し、発酵・醸造などの伝統的知見と、生命科学、工学、情報科学、人文社会科学などの多様な知を結び付けることで、循環型ものづくり、ヘルスケア、環境保全、農業、地域資源循環などの新たな産業・社会システムの創出と研究から社会実装・国際展開までを見据えた新たな産学共創モデルの構築を進めます。
 説明会では、株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈代表取締役副社長から、発酵・醸造分野を中心とした同社の事業概要と、微生物の力を活用した価値創出の方向性について説明がありました。同社は、醸造機械、食品機械、バイオ関連機器等の設計・開発・製造・販売等を手掛けており、発酵・醸造分野で培ってきた技術や知見を、循環型ものづくりや新たな産業創出へ展開する構想が紹介されました。
 続いて、本学研究・イノベーション共創機構産学官連携本部の今井明本部長から、「微生物インダストリー共創コア」の趣旨と今後の展開について説明がありました。本コアは、①今後岡山大学の中に設置する産学連携コア(a.プレミアムコア、b.リーディングコア、c.チャレンジコア)の中でも、全学対応である最上位の「a.プレミアムコア」として位置づけられること、②微生物研究に加え、工学、AI・データサイエンス、センシング、品質設計、ELSI・法制度、経済性、社会受容など、多様な知を結集し、研究成果を社会実装へつなぐ共創基盤の形成を目指すこと、③単なる研究の集まりではなく、微生物を次世代産業の基盤技術として捉え、産業そのものを共につくる場として展開していくことなどが示されました。
 また、産学協働による研究開発を通じて、大学と企業の人的交流や人材流動を促進するとともに、博士人材を中心とした高度研究開発人材の育成、学生を対象とする実践的・実務的な教育プログラムの開発、研究者・技術者・学生が産業界とともに課題設定から社会実装までを経験できる仕組みづくりを進めていく方針が共有されました。
 さらに、本学研究・イノベーション共創機構の畑中耕治主任URAから、事前質問および会場からの質問への回答を行いました。この中で、参画形態、共同研究や外部資金獲得の可能性、学生の参加、他大学・他企業との連携、知財の取り扱いなどについて説明が行われました。
 説明会後には、KIBINOVEの1階に会場を移して意見交換会を開催しました。出席した那須保友学長はあいさつの中で、本構想について「私が先頭に立って進める」と述べ、岡山大学として強力に推進していく意気込みを示しました。参加者は、所属や専門分野を超えて交流し、微生物を共通の切り口とした新たな研究連携、企業との共同研究、社会実装に向けた展開について活発に意見を交わしました。
 本構想は、本学がJ-PEAKSにおいて掲げる「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現にも資する取り組みです。微生物を起点に、循環型ものづくり、環境保全、食と健康、地域資源循環、産学共創による社会実装を推進する本コアは、本学の研究力を社会価値へとつなぎ、地域から世界へ展開するための重要な共創基盤として期待されます。
 岡山大学は、長期ビジョン2050に掲げる「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、地域の産業基盤、企業の技術力、大学の研究力を結び付ける共創活動を推進しています。今後、「微生物インダストリー共創コア」を通じて、微生物から学ぶ叡智を起点に、循環型社会の実現、新たな産業創出、次世代人材の育成に取り組んでいきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学 研究・イノベーション共創機構
研究・イノベーション共創管理統括部 産学連携課
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
  ※@を◎に置き換えています

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