岡山大学発ベンチャー・株式会社ハイドロヴィーナス(代表取締役:上田剛慈氏)が、総務省が主宰する最先端のICTスタートアップ支援プログラム「ICTスタートアップリーグ」の採択企業に選出されました。同社の選出は、昨年度に引き続き2年連続となります。
株式会社ハイドロヴィーナスは、本学学術研究院環境生命自然科学学域の比江島慎二教授の研究シーズを活用し、流水環境で発電する技術「Hydro-VENUS(Hydrokinetic Vortex ENergy Utilization System)」の社会実装に取り組む大学発ベンチャーです。同技術は、従来の水力発電と異なり、落差がほとんどない流水環境でも発電できること、漂流物の絡まりに強いこと、設置コストを抑えられることなどを特徴としています。山間部、農水路、河川、地下水路、海中など、電源や通信環境の確保が難しい場所におけるIoT電源としての活用が期待されています。
「ICTスタートアップリーグ」は、総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機として2023年度から開始された支援プログラムです。研究開発費の支援や伴走支援に加え、メディア等とも連携し、採択企業の事業成長や地域活性化につながるスタートアップ・エコシステムの形成を目指しています。
今回採択された事業では、ハイドロヴィーナスの流水発電技術と通信技術を組み合わせ、電源確保が困難な場所において、電力・通信・データを一体的に提供する「インフラノード」としての技術確立に挑みます。場所に応じた出力や設置方法の検証、装置の遠隔監視等に関する技術開発を進めることで、農水路や河川、地下水路、海などにおけるデータ取得、遠隔監視、AI活用による治水・インフラ管理への展開を目指します。
6月5日には、ICTスタートアップリーグのキックオフが行われ、採択企業による今後の研究開発・事業化に向けた取り組みが始動しました。同社は、昨年度からの取り組みをさらに発展させ、通信技術とのパッケージ化や実証試験を通じて、企業・自治体との連携を進めていく予定です。
本学は、今後も大学発ベンチャーの創出・成長支援を通じて、研究成果の社会実装を推進するとともに、地域から新たなイノベーションを生み出すエコシステムの形成に貢献していきます。
【本件問い合わせ先】
岡山大学 研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
岡山大学発ベンチャー・株式会社ハイドロヴィーナスが総務省「ICTスタートアップリーグ」に採択
2026年06月10日