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耕作放棄地から「ふるさとミライ」をデザイン! 新見市×4大学が夏季集中フィールドワークを初開催 ― 農・食・データ・デザインを融合し、「食べられる森」づくりに挑戦 ―

2026年08月18日

 本学と新見市、岡山県立大学、戸板女子短期大学、大阪公立大学は、総務省「ふるさとミライカレッジモデル実証事業」の一環として、7月31日から8月5日までの6日間、新見市神郷地区などで夏季集中フィールドワークを実施しました。
 本事業は、人口減少に伴い増加する耕作放棄地を、生物多様性に富んだ「食べられる森」へと再生するとともに、農・食・データ・デザインを組み合わせ、都市部と地域をつなぐ新たな関係人口の創出を目指すものです。あわせて、伝統工芸「神代和紙(こうじろわし)」の原料となる楮(こうぞ)などの再生にも取り組みます。
 期間中は、4大学の学生8人と教員、地域コーディネーターが現地に滞在し、それぞれの専門分野を生かした実践活動を行いました。
 本フィールドワークの特色は、参加学生が講師役となり、互いの専門知識を共有したことです。本学経済学部と工学部の学生は、圃場の様子を遠隔で確認できるモニタリングアプリの試作品を開発しました。カメラで撮影した畑の風景をタイムラプス映像にし、スマートフォンから植物の成長を見守る仕組みづくりにも挑戦しました。
 岡山県立大学の学生はプロジェクトの魅力を伝えるデザインや情報発信を検討し、戸板女子短期大学の学生はフードビジネスや食品開発の視点を共有しました。また、大阪公立大学の学生が建築分野の知識を生かし、サウナ小屋の作り方を紹介するなど、専門の異なる学生が知識やアイデアを持ち寄り、地域課題に多角的に向き合いました。
 初日は、活動拠点となる「干子(ほしこ)農村リゾート」で施設や実証圃場を確認しました。その後、新見市地域おこし協力隊員の土屋千尋氏と和紙職人の土屋俊介氏から、神代和紙の歴史や原料再生の現状、協生農法を活用したこれまでの取り組みについて学びました。
 2日目と3日目には、大中小3基の水車が並ぶ新見市神郷地区の観光施設「日本一の親子孫水車」で開催された「かみさま夢風鈴2026」に参加し、神代和紙を使った短冊の飾り付けを地域の方々と行いました。圃場でのジャガイモ収穫や、地域に自生する野草について学ぶツアーにも参加し、摘み取った野草を天ぷらにして味わいました。
 これらの体験を踏まえ、4大学の学生による混成チームで、地域資源を活用した料理や、独自の栽培区画「マイグリッド」の設計を検討しました。マイグリッドは、耕さず、肥料や農薬を使用せずに多様な植物を混植するシネコカルチャーの考え方に基づく栽培区画です。
 4日目には新見市内の地域資源を巡り、圃場に植える種苗を購入しました。あわせて、活動を通じて見えてきた地域の魅力や課題を共有し、今後の情報発信について意見を交わしました。
 5日目には、自分たちで設計したマイグリッドに、購入した種苗や神代和紙の原料となる楮などを植え付けました。かつて耕作放棄地だった場所に、学生のアイデアを取り入れた小さな「食べられる森」が誕生しました。
 最終日には、都市部からでも圃場の成長を確認できるよう、モニタリングカメラを設置しました。本学学生が開発した遠隔農地モニタリングアプリのデモンストレーションも行い、今後の活用方法を検討しました。
 また、都市部の人が畑の区画を受け持つ「グリッドオーナー事業」や、マイグリッドの成長をアート作品として共有する仕組みについてアイデアを出し合いました。さらに、地元で捕獲された猪や鹿の肉を使ったレシピを考案し、地域資源を生かした「大自然の食卓」の可能性を探りました。
 学生たちは、分野を越えてアイデアを結び付け、地域での実践へと発展させる手応えを共有し、6日間の活動を終えました。
 本学は今後も、新見市や各大学、地域関係者と連携し、本事業を推進していきます。次回のフィールドワークは令和9年2月に予定しており、農・食・データ・デザインを融合した「新見市モデル」の構築を通じて、持続可能な地域共創を目指します。

【参考情報】
協生農法とは (Sony CSL)
※「協生農法®」は株式会社桜自然塾の登録商標。
※「Synecoculture™(シネコカルチャー)」はソニーグループ株式会社の商標。

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【本件問い合わせ先】
 研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 舩倉
 TEL:086-251-8466
 Email: co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。

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