本学は9月15日、津島キャンパスにおいて、KOBASHI HOLDINGS株式会社の寄付によるアントレプレナーシップ教育講座「KOBASHI BRIDGE」の公開キックオフイベントを開催しました。会場参加に加えオンライン配信も行い、学生・教職員をはじめ、企業、支援機関等から、会場・オンラインを合わせて約90人が参加しました。
「KOBASHI BRIDGE」は、「人・知識・産業・地域をつなぎ、未来を共に創る」を掲げ、アントレプレナーシップ教育の推進を通じて地域における起業機運を醸成し、将来の起業家の輩出につなげることを目的とした教育プログラムです。大学における体系的な起業教育と、地域社会・産業界との連携による実践的な学びを組み合わせ、学生の挑戦を継続的に支援していきます。
冒頭、那須保友学長があいさつし、失敗を恐れず一歩を踏み出すことの大切さに触れ、挑戦する姿勢としてのアントレプレナーシップ醸成への期待を述べました。
続いて、KOBASHI HOLDINGS株式会社代表取締役社長の小橋正次郎氏が、「『農業機械メーカー』から『地球を耕す』会社へ~115年の歴史と新たな共創で挑む、地球規模の社会課題解決~」と題して講演しました。 小橋氏は、同社が創業以来、農業を支えるものづくりに取り組んできたこと、自分の代になって、農業を巡る課題を解決するため、新たな事業領域へ挑戦してきたことを紹介しました。その経験を踏まえ、挑戦の結果を一瞬だけ切り取って判断するのではなく、長い視点で振り返れば「やってよかった」と思えることがあるとして、目先の成否にとらわれずチャレンジし続ける姿勢の大切さを語りました。また、「地球を耕す」という理念のもと、日本のものづくりを生かして次の世代につながる挑戦を続けたい思いを伝えました。
次に、株式会社リバネス代表取締役グループCEOの丸幸弘氏が、「新時代の世界を変えるビジネスは、たった一人の『熱』から生まれる」と題して講演しました。 丸氏は、大学院で研究に取り組む中で「学問とは問いを学ぶこと」であると考えるようになった経験や、若手研究者の仲間とともにリバネスを立ち上げ、身近な社会課題の解決に向けて行動を始めた経験を紹介しました。その上で、「Question(問い)」と「Passion(情熱)」を持ち、それを放置せず実際に行動を始めた人が「アントレプレナー」であるとの考えを参加者に伝えました。
その後、本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の志水武史准教授がファシリテーターを務め、小橋氏、丸氏、那須学長によるクロストーク「地域の知識・技術・人材を世界とどうつなぐか?」を行いました。
クロストークでは、参加者に向けて、目の前にある「問い」から目を背けず、まず行動に移すことの大切さが語られました。考えるだけで終わらせず、「体が勝手に動く」くらいまで行動を習慣化することの重要性も示されました。また、知らない人や異なる分野と積極的につながることで新たな発想や機会が生まれるとして、それぞれの興味や問題意識を起点に、まず一歩を踏み出してほしいとのメッセージが参加者に送られました。
イベントの最後には、「KOBASHI BRIDGE」の一環として第3学期に開講する全学共通科目「モノづくりベンチャー創出概論」について、志水准教授と同科目担当非常勤講師の塚田周平氏(株式会社リバネス執行役員)が紹介しました。本講義では、起業マインドの醸成から、起業に必要な知識・スキルの習得、実践能力の育成、オープンイノベーションまでを一気通貫で学びます。 また、「KOBASHI BRIDGE」では、正規科目に加えて課外活動やセミナーを実施するとともに、講義修了後もCXO人材登録、投資家向けピッチ、海外大学のアクセラレータープログラムへの参加などを通じて、学生の挑戦を継続的に後押ししていく予定です。
本学は今後も「KOBASHI BRIDGE」を通じて、学生が自ら問いを立て、情熱を持って行動し、分野や組織の枠を越えて人とつながる機会を提供することで、岡山・瀬戸内地域から世界へ挑戦するアントレプレナー人材の育成を推進していきます。
※「モノづくりベンチャー創出概論」は2026年度第3学期に全学共通科目として開講する単位取得可能な正規科目です。 履修方法や授業内容等の詳細は、シラバスをご確認ください。
【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究科
KOBASHI BRIDGE担当
E-mail:k-bridge◎s.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
「問い」から行動へ―KOBASHI HOLDINGS株式会社の寄付によるアントレプレナーシップ教育講座『KOBASHI BRIDGE』が始動
2026年09月29日