国立大学法人 岡山大学

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タイ・カセサート大学で短期海外農業実習を実施

2026年10月02日

 岡山大学農学部では、9月7日から16日にかけて、タイ王国のカセサート大学カンペンセンキャンパスを中心に短期海外農業実習を実施し、学生5人が参加しました。現地の農場や研究施設の見学、収穫体験、講義への参加を通じて、熱帯地域特有の農業や農業研究に触れ、日本とは異なる自然環境や社会条件の下で営まれる農業への理解を深めました。
 タイの主要農産物であるサトウキビの生産については、講義に加えて農業機械実習を行い、栽培から収穫までの工程や機械化の現状を知る機会となりました。また、収穫前にサトウキビ畑で焼畑が行われていた背景についても理解を深めました。サトウキビの葉は非常に鋭く、特に枯れた葉は刃物のように硬くなるため、従来は人力による収穫作業の効率化を目的として葉を焼いてから収穫していました。現在は機械化の進展により焼畑は減少していますが、環境負荷の低減と機械導入コストの両立という課題があります。学生たちは、現場で実際の事例に触れることで、農業を取り巻く課題をより身近なものとして捉えることができました。
 さらに、農家学習センターや有機農場、熱帯野菜研究所などを訪問し、機械化や資源循環を取り入れた持続可能な農業の実践や先端的な農業研究に接しました。また、タイにおいても農業従事者の高齢化や機械化の普及・高度化が課題となっていることを知り、日本との共通点を認識しました。加えて、雨季と乾季が明確な気候条件の下では、潅水管理が農業生産を支える重要な要素であることへの理解も深まりました。
 現地の教員や学生との交流も本実習の大きな成果の一つとなりました。カセサート大学で日本語を学ぶ学生と、タイ語で自分の名前を書く体験やゲームなどを通じて親睦を深めました。アニメや音楽をきっかけに日本文化へ関心を持つ学生が多いことを知り、日本文化がタイの若者に広く親しまれていることを実感しました。また、ムエタイ体験や寺院見学を通じてタイの歴史や文化にも触れ、多角的な視点から現地への理解を深める機会となりました。参加学生からは、「農業に加えて、タイの文化や歴史にも触れることができた」、「タイの人々の温かさに感銘を受けた」といった声が寄せられました。
 11月上旬にはカセサート大学の学生・教職員が本学を訪問する予定です。今回の経験を生かして日本の農業や文化を紹介し、両大学の交流をさらに発展させていきます。

【本件問い合わせ先】
 学術研究院環境生命自然科学学域(農) 准教授 中嶋佳貴
 E-mail:nakayosi◎okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。

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