本学は9月9日、 文部科学省・JST「先端研究基盤刷新事業(EPOCH)」の採択3大学(岡山大学、広島大学、山口大学)の意見交換会(キックオフ)をオンライン形式で開催し、中国・四国地域連携に向けて議論しました。意見交換会には広島大学・山口大学・本学の関係者らのほか、関係機関として内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の井上諭一事務局長、文部科学省科学技術・学術政策局の馬場大輔参事官(研究環境担当)ら約40人が出席しました。
冒頭、本学の那須保友学長が参集の御礼とともに本意見交換会の開催趣旨を説明。「EPOCHは我が国の研究基盤において大きな転換点であり、ラストチャンスである。各大学の主導権争いや実績づくりなどレベルの低い無駄な競争(コンペティション)から、共創(コ・クリエーション)に転換すべきであり、採択大学の限定合理性を超えて、我が国全体の研究力・国際競争力の向上に貢献したい」とあいさつしました。また、内閣府の井上事務局長は「EPOCHがまさに開始された重要な時期に3大学が集まり意見交換するのは極めて重要であり、共創の視点が大切。3大学の地域を共創、連携し、我が国の研究基盤を強化していただきたい。私たちも一枚岩となって支援し、本事業を成功に導きたい」と話しました。文部科学省の馬場参事官は政府としてEPOCHを立ち上げた背景や公募・選定の状況を説明し、「今回、採択された大学には、我が国の研究基盤の一翼を担っていただくことが期待されている。そのためには、共通化できるものは共通化する、共同化できるものは大学を越えて共同化する、各大学の強みは特色として伸ばす、3層構造(共通化・共同化・特色化)による取り組みが成功の鍵」と話しました。
各大学からは、広島大学の宮﨑誠一理事・副学長 (研究担当)、山口大学の上西研副学長(産学連携・研究基盤・研究プロジェクト担当)、本学の佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAが登壇し、各大学の取組を紹介。また意見交換では、共用設備の重複導入防止対応や技術職員の人材育成・スキルの共有、中四国地域の連携強化案、3層構造のマトリックスなどが、予定の時間を押して活発に議論されました。
今回の会を企画した本学のプロジェクト統括の佐藤副理事・副学長・上級URAは、「本学は4年前に総合技術部を創部し、全学を巻き込んで改革を推進してきました。その改革のタネは自大学だけではなく、広島大学や山口大学などの数多くの大学の痛みを含めた取り組みから学んだものがあります。昨年度、文部科学省から『技術職員の人事制度等に関するガイドライン』が出されましたが、その中でも1大学だけではなく、“群”としての連携・共創が重要とされています。私たちは我が国の研究基盤を強固に支える共用拠点群の形成を、これまでにないスピード感、アイデア等をもって実施します」と、今後の取り組みの推進も含めてコメントしました。
本学は、開かれた地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として、常に全体を考え、行動します。EPOCHでも与えられた使命を責任に変え、着実に実現させるための決断を絶えず行います。どうぞ、本学のみならず、広島大学、山口大学など我が国の研究基盤の刷新を進める共用拠点群の取り組みにご期待ください。
〇那須保友学長のコメント
EPOCHが始動したこの時期に3大学と関係機関の皆さまにお集まりいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。我が国の研究大学群の形成を進めている「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」では、「共にできることは共に」という共創の視点のもと、多くの大学改革や研究者以外にも事務・技術職員のコラボレーションなどが生まれています。EPOCHでも同じ流れを生み出すことが重要だと思います。これらを踏まえて私たち3大学は先頭を切って中国四国の共創をつくり上げていきます。「本学のため」ではなく、「中国四国地域のため」、そして「我が国全体へ」という点を忘れず、限定合理性の壁を越えて、研究共用基盤を刷新させます。
<参考>
・文部科学省・JST「先端研究基盤刷新事業(EPOCH)」に採択~人的資本による知と技の共創の場が切り拓く、我が国の研究環境・基盤の刷新の実現へ~
<EPOCHでの3大学のプロジェクト概要>
・岡山大学
・広島大学
・山口大学
本件問い合わせ先
岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部 先端研究基盤刷新事業担当
TEL:086-251-8705
E-mail:corefacility◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
文部科学省・JST「先端研究基盤刷新事業(EPOCH)」の中国・四国地域の連携に向けた採択3大学意見交換会を開催
2026年10月16日