本学は9月17日、鹿田キャンパスの基礎医学講義実習棟にて「OU-SPRING・BOOST Summer Research Symposium 2026」を開催しました。例年は理工系および人文系学科がある津島キャンパスで実施していますが、今年は、初めて岡山大学病院のある鹿田キャンパスで開催しました。普段は津島キャンパスで研究をしている学生にとって鹿田キャンパスを知るよい機会となりました。
本シンポジウムは、本学が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の採択を受けて実施している岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)の認定者が、これまでの研究成果や自身の研究の意義等を他の専門分野の人たちにもわかりやすく紹介するポスター発表の場です。トランスファラブルスキルや異分野融合研究能力の強化促進、人材交流等を目的として実施しています。今回は、OU-SPRING生78人に加えOU-BOOST-AI生3人、本学教職員や博士課程学生ら約18人が参加しました。
冒頭、本事業統括支援である本学研究・イノベーション共創機構の大塚愛二教授(特任)から開会のあいさつがあり、「多様な専門領域の研究者との交流や議論を通じて、研究者としてのスキルをさらに磨く機会として、本シンポジウムを積極的に活用してほしい」とのメッセージが寄せられました。OU-SPRING生および修了生で構成される同窓会組織「OU-BRIDGE」の紹介も行われ、世代や分野を超えたネットワーク形成に向けて強い関心が示されました。
ポスタープレゼンテーションでは、OU-SPRING生らは三つのグループに分かれ、順番にポスター発表を行いました。会場では、各研究分野の最先端を走る認定者たちが作成したポスターを前に、日本語および英語による熱のこもった研究紹介を行い、その後活発な意見交換や質疑応答が展開されました。専攻の異なる学生同士が積極的に質問を投げかけ、専門外の相手にも研究の重要性や面白さを論理的に伝える工夫や、ポスター賞への投票等を通した相互評価等、さまざまな視点から研究へのフィードバックを得るよい機会となりました。夕方から開催された「異分野交流・キャリア開発情報交換会」では、事業統括を務める菅誠治理事(教学担当)・上席副学長や教職員らも加わり、和やかな雰囲気の中で専攻や学年を越えた自由な対話が交わされ、学内ネットワークを広げる貴重な機会となりました。最後は、菅誠治理事(教学担当)・上席副学長よりあいさつがあり、より良い研究者活動を祈念して情報交換会を終了しました。
ポスター賞は、OU-SPRING生らによる、特にユニークだと思った発表や工夫されている発表に対する投票によって決定し、最優秀発表賞には、大学院環境生命自然科学研究科の深澤瑞基さんの「AI技術を用いた画像処理による異常解析に関する研究」の発表が選ばれました。また、同研究科の西村朱十さんの「森林資源と海洋資源を活用したサステナブルな高性能金属イオン吸着剤の開発」、医歯薬学総合研究科のSHI CHENGYUさんの「A Tri-Culture Heart-on-a-Chip Platform with hiPSC-Derived Cardiomyocytes for Assessment of Drug-Induced Arrhythmogenic Effects」の発表が優秀発表賞に選ばれました。
本シンポジウムを通じて育まれた異分野融合の視点やネットワークが、それぞれの今後の研究成果の発信や社会的価値の創出へとつながっていくことが期待されます。次回は12月に「Winter Research Symposium」の開催を予定しており、OU-SPRINGでは今後も次世代研究者が研究力を高め、高度な知の融合で社会変革を牽引する「ナレッジワーカー」として飛躍できるよう、引き続き多面的な支援を行っていきます。
【本件問い合わせ先】
研究協力課 三木、桑原
ou-fellowship◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
OU-SPRING・BOOST Summer Research Symposium 2026を開催
2026年10月21日