本学は10月21日、岡山学芸館高等学校の依頼を受け、情報分野に関心を持つ同校の生徒を工学部へ迎え、研究室見学および最先端の情報技術に触れる研究体験を実施しました。
この取り組みは、情報や数学などの教育を重視し、ICTを活用した文理横断的な探究学習を強化する高校を支援する本学の活動の一環として行われたものです。今回は、高校生が進路を考えるうえで大学での学びや研究分野について具体的に理解を深める機会として、学術研究院環境生命自然科学学域の野上保之教授の「情報セキュリティ工学研究室」と、同・松田裕貴講師の「コンヴィヴィアルコンピューティング研究室」の2つの研究室を訪問しました。
情報セキュリティ工学研究室では、普段何気なく利用しているBluetoothやWi-Fiといった無線通信の仕組みや、暗号技術・情報セキュリティ、スマートリングを用いた研究などについて紹介しました。電波の強さから距離や位置を推測できることや、身近な情報技術の利便性だけでなく、数学やプログラミングなどの技術によって安全性やプライバシーが守られていることの重要性について解説し、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
コンヴィヴィアルコンピューティング研究室では、人とAI(人工知能)やIoTが協力しながら、より安心して暮らしやすい社会の実現を目指す研究について紹介しました。特に、センサーで人の動きを計測し、AIによって動作を判別する機械学習の実験では、所属する本学学生のサポートのもと、実際にデータを収集・分析する過程を体験しました。生徒たちは実験の条件やデータの集め方によってAIの判定結果が変化することなどを学び、興味深く取り組んでいました。
参加した生徒からは、「普段は便利さばかりを意識していたが、情報セキュリティやプライバシーを守ることも重要だと感じた」、「学んだ知識をそのまま覚えるだけでなく、実際の問題解決に活用することの大切さを感じた。学校で取り組んでいる課題研究にも生かしていきたい」、「オープンキャンパスとは違い、研究室の雰囲気や大学生が実際に研究に取り組む様子を近くで見ることができ、大学で何を学び、どのような研究に取り組みたいのかを大切にして進路を選びたいと思った」といった感想が寄せられ、高校で学んでいる数学や情報の知識が、大学での研究や社会課題の解決につながっていることを実感する貴重な機会となった様子でした。
本取り組みは、ICTを活用した文理横断的な探究学習を強化する高校からの多様なニーズに応えるため、本学が提供する有償サービスの一環として行われました。本学では今後も、高校の教員・生徒のニーズに寄り添いながら、高校生が大学での学びや研究に触れる機会を提供し、積極的に展開していきます。なお、本取り組みの連携・調整には、本学が事務局を務める産学官連携組織「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」も協力しました。OI-Startでは、今後も大学と地域、高校、企業などの連携を促進し、新たな研究や地域の価値創出につながる取り組みを支援していきます。
【本件問い合わせ先】
おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)事務局
(岡山大学 自然科学系総合研究棟 6F 第1区画)
TEL:080-7178-7277
E-mail:oi-start◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
“数年先の自分”を研究室で描く!高校生が工学部の最先端情報技術を体験
2026年10月30日