国立大学法人 岡山大学

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貴重な資料じっくり見て 鹿田遺跡の出土品展示始まる

2013年10月21日

 本学鹿田地区の発掘調査開始から30年を迎えたことを記念し、埋蔵文化財調査研究センターは、10月21日から岡山大学病院外来診療棟で同地区の出土品約30点のギャラリー展示を始めました。奈良時代末(8世紀後半)の井戸から今年4月に出土した世界最古の「猿駒曳」と「牛」の絵馬をはじめ、各地からもたらされた色とりどりの土器、江戸時代初期の愛らしい表情をした猿形水滴など貴重な資料が並んでいます。
 総合受付横の約5㎡にショーケースを設置し、鹿田荘の成立から終焉に関わる奈良時代~江戸時代初期までの一品を「鹿田荘の世界」として紹介。同地区には、平安時代の有力貴族、藤原摂関家の荘園・鹿田荘があり、文字の書かれた土器「墨書土器(ぼくしょどき)」や木簡など、文字に関連した資料が多く出土しています。こうした遺跡は、役所のような機能を持っていたと考えられます。ほかにも、巨大な井戸枠や猫の頭部を形取った最古の操り人形、下駄など約10万点が出土。当時の台所を再現したコーナーもあり、訪れた人たちは熱心に説明を聞きながら、興味深そうに見ています。
 同センターの南健太郎助教は、「鹿田キャンパスの足元には1200年前の役人や貴族が生活した跡が眠っています。鹿田荘の活気あふれた姿をぜひご覧ください」と話しています。
 本展示は、日曜日を除く11月1日まで開催しています。

 詳細はこちらをご覧ください。

【本件問い合わせ先】
埋蔵文化財調査研究センター
TEL:086-251-7290

(13.10.21)


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