国立大学法人 岡山大学

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王碩さん(歯・4年)が国際大会で研究成果を発表

2013年11月18日

 世界36カ国の歯科学生らが英語で研究成果を発表する「スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム国際大会」が10月31日、米国ルイジアナ州で開催され、日本大会で優勝した歯学部4年の王碩さんが日本代表として出場しました。
 研究テーマは、『なぜ煙草をやめると太るのか?』。「煙草をやめると太る」という俗説や、王さんの父親が禁煙で太ったことから関心をもち、禁煙と肥満の関係について研究。大学院医歯薬学総合研究科の十川紀夫准教授(歯科薬理学)の指導の下、摂食を抑制すると考えられているノルアドレナリンの量の調節に重要なノルアドレナリントランスポーターと煙草の主成分、ニコチンの関係を突き止めようと約1年間、ラットや培養細胞を用いた実験と観察を行い、研究を進めました。その結果、ニコチンは短期的にはノルアドレナリントランスポーターを増加させるものの、長期的には減少させるという二相性の効果を示すことが明らかになり、王さんは、「禁煙によって、ニコチンの長期的な効果がなくなるため、摂食量が増加し、体重増加につながるのではないか」と考察。大会でポスター発表を行いました。
 王さんは、「世界の優秀な学生と交流し、とても刺激を受けました。これからも努力し、研究を続けていきたい」と話しています。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科 准教授 十川紀夫
TEL:086-235-6662

(13.11.18)

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