国立大学法人 岡山大学

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放射光科学と創薬科学融合による革新的イノベーション創出ワークショップを開催

2014年03月04日

 岡山大学の研究力の強みのひとつ、「光技術分野」について、創薬分野での活用法を探ろうと、本学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室と独立行政法人理化学研究所放射光科学総合研究センター(兵庫県佐用町)は2月21日、「放射光科学と創薬科学融合による革新的イノベーション創出ワークショップ」を両施設で開催しました。
 本学学生や研究者、企業関係者ら約30人が参加し、同センターで、日本が世界に誇る放射光施設、SPring-8とSACLA*を見学。同施設から生み出された自動車のタイヤや食品といった製品や産学官連携の取り組みについて、同センターの高田昌樹副センター長から説明を受けました。続いて本学で、光技術と創薬科学を融合し革新的イノベーションを生み出す薬や研究方法について対話。熱心に意見交換を行い、薬学研究者と生命科学研究者が放射光などの光技術分野を活発に利用し、企業と連携することで新たな研究活動につながる可能性や、こうした研究の社会実装の可能性について追求しました。
 次回は、「放射光科学による革新的イノベーションワークショップ」を3月14日、本学理学部で開催する予定です。
 本学では、SPring-8とSACLAにもっとも近い総合大学であるという地理的利点を生かし、多くの研究者が施設を利用し、光合成研究などで大きな成果をあげています。今後もこうした強みを生かした研究分野をさらに伸ばし、研究の量、質ともに世界で存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施していきます。
 本ワークショップは、今年度本学が採択された文部科学省のCOI STREAM「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」の一環で実施されました。

SPring-8とSACLA*
SPring-8(スプリング・エイト)は、世界最高性能の放射光を利用することで物質の種類や構造、性能などを詳細に解析することができる大型放射光施設です。本学でも多くの研究や教育の一環で利用されています。
http://www.spring8.or.jp/ja/

SACLA(サクラ)は、X線自由電子レーザーによって原子や分子の瞬間的な動きを観察できる施設で、「国家基幹技術」のひとつです。本学の沈建仁教授(自然科学研究科)らがSACLA供用開始第1号として世界初の実験を開始しています。
http://xfel.riken.jp/

【本件問い合わせ先】
リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919

(14.03.04)

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