学術、エンターテインメント、デザインの各分野の第一人者が独創的で多様なアイデアを語る国際イベント「TEDX Tokyo 2014」＊が5月31日、東京の渋谷ヒカリエで開催され、本学自然科学研究科植物分子生物研究室の西村美保助教が登壇しました。
　西村助教は、若手女性研究者として、現在研究を進めている植物の光合成メカニズムについて解説。植物が厳しい環境下に耐えながらも光合成を行い、生命を維持する仕組みや、その仕組みの解明のために世界中の研究者らとともに日夜、研究を行っていることを話しました。
自身はもともと理科嫌いで、「苦手なことに飛び込んでみるのも、面白いかもしれない」と思い、現在の道へ進んだことも紹介。「今では科学の楽しみを知ることができた。弱点を強みに変えれば、自分の知らない世界が目の前に広がり、楽しい日々とともに自分自身が成長できることを実感できる」と語り掛けました。
　本学は、優秀な若手研究者の確保と育成および女性教員の増加を目指し、正式雇用前に試験雇用期間を設け、その間の研究実績の内容を判断材料に正式教員への雇用を進める「ウーマン・テニュア・トラック制（WTT）」を平成21年度に開始。平成23年度には、文部科学省科学技術人材育成費補助金「テニュアトラック普及・定着事業」の採択を受け、更なる制度の充実と発展にむけての取り組みを行っています。今回、TEDX Tokyo 2014に登壇した西村助教は、第1期WTT教員として平成22年4月に採用され、その研究実績から平成25年4月に本学正式教員として採用されています。今回の西村助教の活躍は、本学の女性教員育成の取り組みが評価されたとともに、今後、研究者を目指す女性に大きな夢を与えるものと考えます。
　西村助教のTEDX Tokyo 2104への参加は、本学の研究力強化、ならびにその普及のために、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されました。

TEDX Tokyo＊
TEDとは、Technology、Entertainment、Designの頭文字から取られており、1984年にアメリカで始まったイベントです。「価値あるアイデアを広めよう（Ideas Worth Spreading）」というスローガンを掲げ、Technology、Entertainment、Designの各分野の第一人者がスピーカーとして登壇。独創的で多様なアイデアを世界に向けて発信します。日本で開催されるTEDX Tokyo 2014は、今回で6回目となり、テーマは「結」でした。

TEDX Tokyo 2014：http://www.tedxtokyo.com/#about


http://www.youtube.com/watch?v=tUAWtc8scYg


【本件お問合わせ先】
大学院自然科学研究科　助教　西村美保
TEL：086-251-7861

(14.6.26)