国立大学法人 岡山大学

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橋本助教(自然科学研究科)が特別賞 ネイチャー・インダストリー・アワード

2015年01月05日

 本学大学院自然科学研究科高田研究室の橋本英樹助教が「第3回ネイチャー・インダストリー・アワード」(昨年12月、大阪)で、「細菌が創り出す非晶質酸化物の優れた電極特性」についてポスター発表を行い、特別賞を受賞しました。
 橋本助教らは、自然界の地下水中で微生物が作るチューブ状の鉄酸化物が、リチウムイオン電池の負極材料として優れた特性を示すことを発見。その鉄酸化物に含まれる不活性で望ましくない不純物と思われたシリコンとリンが、電池特性に重要な役割を果たすというユニークな充放電機構を明らかにしました。
 細菌由来材料は、従来の炭素材料や酸化物材料とは異なった特徴を持つ低コストで、低環境負荷な未開材料と位置づけられています。今後、負極の構成材料(導電材や結着材)の選択や配合比率など、様々な工夫を加えれば、充放電性能がさらに向上すると期待されています。
 本展示・発表会は「自然の叡智(えいち)」をテーマにした若手研究者の研究を奨励するため、大阪科学技術センターと日刊工業新聞社(モノづくり日本会議)が2012年度から開催。ポスター展示と口頭発表を通じ、各研究内容を産業界に発信し、企業との連携機会を探ることを目的としています。

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構
産学官連携本部
TEL 086-251-7112

(15.01.05)

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