本学は5月13日、機能性ナノ材料の最先端研究や広範囲な異分野融合から革新的な新技術創出などを目指し、「ナノファンクショナルマテリアルシンポジウム」を本学津島キャンパス(岡山市北区)で開催しました。
大学院自然科学研究科(工学系)高田潤特任教授や林靖彦教授が、本学の取り組んでいる機能性ナノ材料に関する最新の研究成果について紹介しました。
このほかシンポジウムでは、大阪大学大学院工学研究科の河田聡特別教授や、東京工業大学資源化学研究所の彌田智一教授を講師に招聘。河田特別教授が「プラズモニクス:光を止めてナノを見る」と題し、金属でできた小さな針でナノサイズの物体を観察する走査型近接場光学顕微鏡について講演したほか、彌田教授は「かたちの機能を創るテンプレート材料化学」をテーマに、ブロックコポリマーやバイオテンプレートと呼ばれる材料を用いたマイクロやナノレベルの微細な構造の作製技術について話しました。
主催した本学大学院自然科学研究科(工)石川篤助教は「このような異分野の視点の話題から生まれる新たなイノベーション・シーズを大切に育成していきたい」と述べ、参加した教職員、学生、企業など約100名とともに、熱心な議論を繰り広げました。
本学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。同シンポジウムで得られた知見や人的ネットワークを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術の基幹を築いていく予定です。
なお同セミナーは、「岡山大学異分野融合研究育成支援事業」の支援によって開催されました。
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)助教 石川篤
TEL:086-251-8140
(15.05.21)