国立大学法人 岡山大学

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効果的な国際情報発信を考えるカンファレンス開催 大学研究力強化ネットワーク

2015年06月09日

 文部科学省の「研究大学強化促進事業」に選定された機関のうち、本学や自然科学研究機構(NINS)などでつくる「大学研究力強化ネットワーク」が5月27日、国立研究開発法人海洋研究開発機構東京事務所(東京都千代田区)で第3回大学研究力強化ネットワーク・カンファレンス「EurekAlert!を例とした国際科学広報の効果的なあり方について」を開催しました。
 今回のカンファレンスは、大学研究力強化ネットワークと科学技術広報研究会(JACST)による共催。国際情報発信サイトである「EurekAlert!」を用いた国際情報発信についての勉強会が行われた午前のセッションでは、AAAS EurekAlert! 担当マネジャーであるブライアン・リン(Brian Lin)氏が国際科学広報における効果的な英文タイトル、文章構成など、具体例を示しながら、国際情報発信の重要性について講演。EurekAlert!日本語ポータル利用機関からの事例紹介も行われました。
 セッションでは、国際情報発信をより有効に行うための方策について、沖縄科学技術大学院大学の森田洋平副学長代理が本年3月に沖縄で開催された「国際科学広報に関するワークショップ2015」を報告しました。国際情報発信サイト「ResearchSEA」の角林元子日本特派員が英文プレスリリースの書き方を自身の豊富な経験から講演したほか、今羽右左デイヴィッド甫京都大学国際・広報担当シニアURA(David H Kornhäuser)が英文プレスリリースを深く掘り下げ、徹底的な追及・分析をしました。
 大学、研究機関などの研究者、リサーチ・アドミニストレーター(URA)、広報担当の事務職員ら約60人が参加し、より効果的な研究力の国際科学広報のあり方などについて積極的な意見・情報交換を繰り広げました。各組織の活動を国際的に広めたり、研究力を高めたりして、正当な評価を受けるためには、国際科学広報が重要な手段であるということを再認識しました。
 本学は同ネットワークの運営委員として参画しており、同ネットワークを構成するタスクフォース(プロジェクトのためのチーム)の一つ「国際情報発信タスクフォース」の幹事機関を務めています。今後も、日本の研究力強化の促進のために、各機関と密に連携しながら国内外に向けて効果的な研究大学運営のあり方についての提言を発信していきます。

*大学研究力強化ネットワーク
文部科学省「研究大学強化促進事業」に採択された22機関を中心として、大学の研究力強化を強く推進する機関に呼びかけ、賛同を得られた機関で構成されている(窓口:NINS)。各大学の個性・特徴を尊重しつつ、研究者-URA-事務担当者の三者の緊密な連携のもと、大学・研究機関の枠をこえて、大学の研究力強化や支援機能の拡大を図る方策について議論と情報交換を行い、「共同しておこなうべきところは共同して行う」という発想のもと、相互の連携の推進を図っている。また、必要な施策について行政等に働きかけるなど、個々の大学の研究力強化に資する活動を行っている。
このほか、研究力強化に関する具体的な取り組みについては、テーマ別のタスクフォースを置き、参加機関間で協議・連携する場としている。
 ・海外拠点を活用し国際プレゼンス向上・国際連携を促進するためのタスクフォース
 ・国際情報発信に関するタスクフォース
 ・URAの人材交流・キャリアパスに関するタスクフォース
 ・コンプライアンスに関するタスクフォース
大学研究力強化ネットワークホームページ:http://www.runetwork.jp/

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919

(15.06.09)

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