国立大学法人 岡山大学

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より効果的・革新的な医療を目指す 第2回岡山大学病院バイオバンク説明会を開催

2015年09月30日

 より良い医療の提供や医学研究の推進・向上に寄与することを目的として、検体とそれに付随する診療情報の保管管理、解析を行う新たな組織として「岡山大学病院バイオバンク」(岡大バイオバンク)が本年度より設立されたことを受け、本学は9月4日、本学津島地区を対象とした説明会を本学創立五十周年記念館で開催しました。
 古矢修一研究担当副理事・リサーチアドミニストレーター(URA)が「鹿田地区にある岡大バイオバンクの持てる最高水準の知識と技術と、人文社会科学・理工学のある津島地区とが互いに融合し、より良い医療の提供や革新的イノベーション創出に寄与できる研究強化・促進を図って行きたい」とあいさつ。講演では、本学大学院医歯薬学総合研究科クリニカルバイオバンクネットワーキング事業化研究講座の森田瑞樹准教授が国内外のバイオバンクの取り組みを紹介しつつ、岡大バイオバンクが持つ高い品質、豊富な附属情報、利用しやすさなどについて説明しました。また、岡大バイオバンクの松原岳大主任は、実際の岡大バイオバンクの利用法について、本学大学院医歯薬学総合研究科の冨田秀太准教授からは次世代シーケンサを用いたバイオインフォ解析について、実例を挙げながら解説しました。
 このほか、岡大バイオバンク事務局代表責任者を務める本学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学講座の豊岡伸一教授が、参加した教職員、企業関係者らからの質問や要望、今後の岡大バイオバンク運営方針などについて熱心な意見交換を行いました。また情報交換会では、より具体的な研究開発について意見が交わされました。
 本学大学病院は、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を担う「臨床研究品質確保体制整備病院」(全国10病院)に選定されています。大学院医歯薬学総合研究科では基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を精力的に実施しています。また本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)であり、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」を目指しています。岡大バイオバンクでは、これら強みある事業との密な連携を行いつつ、本学から世界の医療・研究を常に先導し、人類の健康寿命の延伸に全力で貢献していきます。

第1回岡山大学病院バイオバンク説明会(2015年7月22日開催)://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id4843.html

<参考>第1回クリニカルバイオバンク研究会シンポジウム(2015年10月4日開催)

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院バイオバンク事務局
TEL:086-235-6029

(15.09.30)


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