国立大学法人 岡山大学

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国吉康雄寄付講座開講記念シンポジウムを開催

2015年10月06日

 本学は10月1日、大学院教育学研究科に寄付講座「国吉康雄を中心とした美術鑑賞教育研究講座」を公益財団法人福武教育文化振興財団、公益財団法人福武財団からの寄付により開設。同日、「岡山大学国吉康雄寄付講座開設記念シンポジウム」を本学鹿田キャンパスのJunko Fukutake Hallで開催しました。
 シンポジウムでは、森田潔学長があいさつ。教育学研究科の髙塚成信研究科長と山口健二教授(寄付講座兼務教員)が「国吉康雄寄付講座について~概要と可能性」と題して説明しました。また本学を含む岡山市内各所で展開中の国吉祭でディレクターを務める同研究科の才士真司准教授(寄付講座専任教員)が「スミソニアンから岡山へ~国吉康雄を知り活かすこと」をテーマに報告。米国スミソニアン・アメリカン・アート・ミュージアムで開催された国吉康雄の大回顧展THE ARTISTIC JOURNEY OF YASUO KUNIYOSHIの鑑賞を踏まえ、国吉が1906年に16歳で単身渡米したことや、活動の場をアメリカ西海岸から東海岸へ移した背景などを解説しました。また、アジア系の移民でありながら、米国のアーティストたちのリーダー的存在だった国吉がアーティストの権利保護を追求し、後進の育成に努めた教育者でもあった生涯なども紹介しました。
 パネルディスカッション「岡山から発信する国吉」も開かれ、才士准教授や江原久美子准教授(寄付講座専任教員)、赤木里香子准教授(寄付講座兼務教員)をはじめ、松田久岡山経済同友会代表幹事、谷一尚林原美術館長、大河原喬スミソニアン国吉康雄回顧展夏季視察団団長が議論を繰り広げました。岡山を豊かにするための国吉作品の活用策や展開方法、同寄付講座の今後の展望などについて討論が行われ、訪れた約200人の参加者らは熱心に聞き入っていました。
 同寄付講座では、岡山の生んだ世界的画家である国吉康雄の作品や画業と生き方を研究。地域の芸術・文化資源を活かした先進的な美術鑑賞手法の開発と実践教育を実施していきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学教育学系事務部
TEL:086-251-7581

(15.10.06)


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