国立大学法人 岡山大学

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アジア最大のバイオビジネスイベント「Bio Japan 2015」に出展

2015年10月23日

 本学は10月14〜16日、パシフィコ横浜で開催されたアジア最大のバイオビジネスイベント「Bio Japan 2015 World Business Forum」に出展。医学、薬学、生命医用工学分野での最先端の研究成果や、おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)における分子イメージング関連の研究活動について展示・発表を行いました。
 大学院医歯薬学総合研究科(薬)の黒田照夫准教授は、コウホネ(Nuphar japonicum 生薬名:センコツ)から単離した物質が、“一剤二役”の化合物であることを発見。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に強い抗菌作用を持つだけでなく、既存抗菌薬の効果を著しく高める作用を併せ持つことを解説しました。
 同研究科(医)の森松博史教授は、生体内に存在する糖タンパクHistidine Rich Glycoprotein(HRG)の血清中レベルは敗血症の重症度に対して重要な役割を果たしており、その低下は病院死亡と大きく関連していることを発見、HRGは敗血症患者の重症度や予後の予測を行う新しいマーカーになり得ることを発表しました。
 そのほか、がん治療のためのマウス腫瘍モデルの開発、メトホルミン誘導性の免疫疲弊解除によるがん免疫治療、iPS細胞から作成するがん幹細胞とその治療戦略への応用など、“がん治療”に関係した最新の研究成果を含め計6件の出展者講演と本学の概要紹介を行い、延べ400人以上が熱心に聴講しました。各研究成果に興味を持った製薬企業や医療・医薬関係団体とのマッチングも精力的に行われ、技術移転や共同研究の実施にむけて意見交換を行いました。
 本学研究推進産学官連携機構では、研究成果の普及や技術移転などの促進を図るため、今後も展示会への出展を積極的に支援します。

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構
TEL:086-251-7112

(15.10.23)


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