岡山大学病院は7月17日、特発性間質性肺炎を患う男性への両肺移植手術で、右肺に脳死した人からの肺、左肺に生きている人の肺(左肺下部の「下葉」)を同時に移植する「ハイブリッド移植」に成功しました。昨年4月に岡山大学病院が初めて成功した手法で、今回が世界で2例目です。
手術は同日、臓器移植医療センターの大藤剛宏教授を執刀医とするチームが担当。約9時間かけて、脳死ドナーから提供された肺と生体ドナー(男性の息子)から提供された肺の一部を移植しました。男性は2012年に「特発性間質性肺炎」と診断され、2015年に別の医療機関で移植登録していましたが、ハイブリッド移植手術を受けるため、移植登録施設を岡山大学病院に変更し、待機していました。
大藤教授は「今回で2例目となるハイブリッド移植手術であるが、今後も本術式により待機中の死亡患者を減らし、少しでも多くの患者を移植へとつないでいきたい」と話しています。
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岡山大学病院 病院長室
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(16.07.20)