本学研究推進産学官連携機構は10月25日、本学の研究者が最新の科学を分かりやすく説明する「第57回岡大サイエンスカフェ」を創立五十周年記念館で開催しました。
本学惑星物質研究所の芳野極准教授が「地球内部に水は存在するのか?」をテーマに講演。「地震発生や火山の噴火と地球内部の水との関わり」や、地球深部の高温、高圧状態を再現した実験から得られた「高温高圧のマントル中に水が入り込む時の水の存在形態」、「マントル中の水の量」について説明しました。研究者から直接語られる最新の成果に、参加した115人の市民らは熱心に聴き入っていました。
次回のサイエンスカフェは12月15日、大学院医歯薬学総合研究科の松井秀樹教授を講師に、「岡山大学発の新しいがん治療法・BNCT(中性子捕捉療法)の話」と題して開催予定。現在、がんの治療法として、X線や重粒子線による放射線治療が行われておりますが、患部以外に対する影響を最小限に押さえる「ホウ素中性子捕捉療法」は治療後のQOL(Quality of life)が高く、患者に優しい究極のがん治療法として注目を集めています。本学は2009年からBNCT薬剤の開発を始め、第三世代と言われる画期的なホウ素製剤を開発。5年後の治験を予定した現在の取り組みについて、開発に携わっている松井教授が、分かりやすく解説します。
【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 社会連携本部
TEL:086-251-7112
(16.10.31)