国立大学法人 岡山大学

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アジア最大のバイオビジネスイベント「Bio Japan 2016」に出展

2016年10月31日

 本学は10月12〜14日、パシフィコ横浜で開催されたアジア最大のバイオビジネスイベント「Bio Japan 2016 World Business Forum」に出展し、医療、創薬、生命医用工学などに関する先端研究成果や岡大バイオバンクの検体分譲事業などについて展示・発表を行いました。
 大学院自然科学研究科(生命医用工学)の二見淳一郎准教授は、簡便な血液検査で腫瘍免疫応答の活性化を定量できる高感度な抗体検査診断薬を開発。この診断薬を用いれば個人差が大きいがん免疫治療の治療方針の選択や評価に対して重要なデータを提供することができることを発表しました。
 資源植物科学研究所の谷明生准教授は、植物が放出するメタノールを利用して育つ植物共生菌(Methylobakuterium)が、動物では合成できない高価な抗酸化アミノ酸「エルゴチオネイン(EGT)」を大量に産生していることを発見。この細菌を用いれば、従来の化学合成法とは異なる安価なEGT生産が可能となり、化粧品やサプリメントなどの原料として広く活用できることを解説しました。
 大学院自然科学研究科(生命医用工学)の妹尾教授は、正常なiPS細胞から様々な性質を持つがん幹細胞を作成する技術を発展させ、ドラッグデリバリーシステムの評価系や、免疫システムも同時に評価できる制がん剤の評価系となる「マウスによるがん病態モデル」の創出について発表しました。
 そのほか、敗血症患者の重症度を迅速に、しかも正確に評価できる新規バイオマーカーの臨床結果や、治療と診断を同時に実現するTheranostics(Therapy+Diagnosis)を可能にするバイオ医薬品を用いた分子標的技術など計6件の出展者講演を行い、延べ370人が熱心に聴講しました。各研究成果に興味を持った製薬企業や医療・医薬関係団体とのマッチングも精力的に行われ、技術移転や共同研究の実施に向けて意見交換を行いました。
 本学研究推進産学官連携機構では、研究成果の普及や技術移転などの促進を図るため、今後も展示会への出展を積極的に支援します。

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構
TEL:086-251-7112

(16.10.31)

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