岡山大学病院の肺移植チームは2月21日、ベトナムの首都ハノイにある軍医大学病院で囊胞(のうほう)性肺線維症の6歳男児への生体肺移植手術を行い、無事終了しました。2011年にスリランカで初の肺移植を行っており、海外での移植手術は2例目です。
臓器移植医療センターの大藤教授らによる手術は同日午前10時(日本時間正午)すぎに始まり、約6時間半後に終了しました。男児に人工心肺を取り付けて両肺を取り除き、並行してドナーの父とおじからそれぞれ片方の肺の下部を摘出し、男児へ移植。容体は安定しており、順調なら約2カ月で退院できる見通しです。
大藤教授は「患者とドナー2人の手術で準備から大変だったが、無事に終わってほっとしている。新たにベトナムに肺移植という大きな医療技術が流れ込んだので、今後いろんな分野で医療が進んでくれればいいと思う」と話しています。大藤教授ら一部のスタッフは術後の経過を見るため、現地に約2週間滞在します。
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(17.02.24)