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第4回犯罪被害者支援シンポジウムを開催

 本学地域総合研究センターは12月6日、第4回犯罪被害者支援シンポジウムを創立五十周年記念館金光ホールで開催しました。
 今年は大阪から「少年犯罪被害者当事者の会」の武るり子代表を招き、「少年犯罪で息子を奪われた母の想い」と題した講演を行いました。
 武さんは平成8年、当時高校生だったご長男を、少年らによる集団暴行によって亡くしたことを説明。事件の翌年、他のご遺族の方々と共に「少年犯罪被害当事者の会」を結成し、少年法改正を求める活動や遺族に必要な情報の提供など、犯罪被害者の置かれた状況を改革するために尽力してきた思いを語りました。また、平成10年からは、少年犯罪で失われた子供たちを追悼する集い「WiLL」(ウィル)を大阪で毎年開催していることや、平成14年には、事件の賠償金を全額拠出して、御子息の名前にちなむ「孝和(たかかず)基金」を設立、少年犯罪被害者遺族の裁判費用などを援助していることなどを話しました。
 大阪の追悼集会「WiLL」は、開始当初から関西の大学生が自発的に運営を支えてきました。岡山県でも、一昨年ごろから多くの大学生が遺族講話会や支援員養成講座に参加し、子どもたちへの啓発や教材作成など、さまざまな支援活動を行うようになりました。今年は県警察本部の橋渡しにより、岡山県内10大学のボランティア・サークルが連絡会を立ち上げており、全国初の試みとして注目されています。岡山大学でも今年、14人の法学部生がボランティアとして手を挙げ、本シンポジウムの企画、運営、司会に取り組みました。
 このほか、シンポジウムでは、各サークルの代表者から日ごろの活動状況の発表があり、パネル展示も行われました。さらに地域総合研究センターの前田芳男副センター長がファシリテーターを務めたディスカッションを実施。参加者全員で意見や感想を交換しました。最後に、就実大学の山本力教授(岡山大学名誉教授)が、長年、臨床心理学の専門家として犯罪被害者支援に取り組んできた立場から、大学生による支援の広がりを高く評価しました。
 本シンポジウムは岡山県警察本部との共催で毎年秋に開いているもので、本学を含む10大学から学生と教職員が参加したほか、支援員や保護司などの専門職に就く地域の方々も含め、100人以上が来場しました。京都から参加した、被害者学を学ぶ大学生と教員の姿もありました。

【本件問い合わせ先】
地域総合研究センター
TEL:086-251-8491

(17.12.18)


思いを語る武さん


本学学生による活動発表


会場でのディスカッション(左から山本教授、武さん、藤原さん(岡山県警)、大学生2人)


会場からは活発に意見や感想が述べられた