国立大学法人 岡山大学

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上原教授(薬)が「平成30年度次世代がん医療創生研究事業」に採択

2018年11月13日

 本学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)薬効解析学分野の上原孝教授が11月2日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成30年度次世代がん医療創生研究事業」に採択されました。
 同事業は、日本発の革新的な診断・治療薬の開発を促進するため、基礎研究の有望な成果を厳選して、次世代のがん医療を創生することを目指した研究を強力に推進するものです。全く新しい視点によるがんの治療薬や診断法の開発に直結するような基礎研究のシーズを、実用化を目指した研究開発段階にまで推し進めることを目的としています。今回、上原教授は同事業の「がん創薬シーズやバイオマーカー候補の探索に資する新規アプローチを含む標的探索研究」の分野で採択されました。
 上原教授は「酸化によるDNAメチル基転移酵素活性抑制を特異的に阻止する世界初の化合物を用いた最新バイオマーカー開発とがん治療戦略構築」(研究期間:平成30~31年度)という題目のもと、研究開発代表者を務めます。この研究は、これまでの抗がん剤とは全く異なる作用機序を有した化合物の薬理作用を動物モデルやヒト病態組織を用いて調べることを目標にしています。
 今回の採択を受けて上原教授は、「本研究を介して、これまでに得られた成果やアイデアを基にして新規がん発症機序を解明したいと考えています。特に、臨床応用を目的としたバイオマーカーの開発と化合物の抗がん活性を明らかにしたいと思います」とコメント。2年間の研究活動に意欲を見せました。
 なお今回、同事業には174課題の申請があり、27課題が採択されました。本学の上原教授以外にも本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)細胞生理学分野の藤村篤史助教が「tRNAエピトランスクリプトーム創薬で実現するがん幹細胞標的型抗がん剤の開発」という課題のもと採択を受けており、本学のがん研究の強化促進を進めています。今後、本学の研究開発力を基に新たながん治療戦略が構築できるよう、本事業を強力に推進していきます。


【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)教授 上原孝
TEL:086-251-7939

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