本学は3月16日、本学における教育研究・社会貢献の重要課題について検討を行う「岡山大学部局長等合宿セッション(集中ワークショップ)」を創立五十周年記念館で開催しました。本セッションは、学長・理事等執行部、新任を含む全部局長を対象に、毎年実施しています。
今年度のメインテーマは「2030年に向けた本学高等教育のグランドデザイン―検証に基づいて考える、本学高等教育のあるべき姿とは―」。文部科学省高等教育局高等教育企画課の石橋晶企画官を特別講師として招き、執行部、部局長、事務系管理職職員ならびに若手教員らの総勢63人が、5グループに分かれてワークショップを行いました。
開会にあたり、槇野博史学長は、現在の国立大学が置かれた厳しい現状と共に、活動成果を「可視化」することの重要性を述べたほか、佐野寬理事・副学長(教育担当,国際担当)は、教育の「内部質保証」を実質化するために本学が取り組むべき課題とその方策について講演を行いました。石橋企画官からは、昨年11月26日に出された中教審答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」の作成経緯ならびに我が国の高等教育が抱える課題と共に、本学が教育における「強み」を考える上での重要なポイントなどについて、多くの示唆に富む講演がありました。
グループディスカッションでは、「a. Society5.0に向けた学部教育の在り方とこれから」および「b.リカレント教育の推進を踏まえた、修士・博士課程の在り方とこれから」をサブテーマとして、各メンバーの現状と課題を洗い出し、部局を超えて解決に向かうための対策を自由闊達に議論しました。若手教職員から成る「岡山大学未来懇談会」の代表者によるプレゼンテーションもあり、白熱したグループセッションを展開しました。全体発表・討論会では、「教職員が置かれた教育に関する状況が、部局ごとにかなり異なる」、「部局間での情報共有を含めた横のつながりをより強くすることが必要」、「学生の自主学習時間を確保するために、教育システムの改善サイクルを大胆に回す必要がある」など、さまざまな建設的意見が交わされました。学長特別補佐である小村俊平氏、青山竜文氏からも、「学内全体での意識共有の重要性や、リノベーションという観点で今あるリソースや取り組みを点検してはどうか」などの発言がありました。
学長・理事執行部からも、一連の議論を真摯に受け止め、教育の内部質保証と成果の可視化を今まで以上に力強く推進するとともに、引き続き2030年を見据えて本学高等教育の新たな強みを創出する取り組みを行う旨の意思表明があるなど、大変有意義な会となりました。
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「岡山大学部局長等合宿セッション(集中ワークショップ)」を開催
2019年03月28日